ミモレで過去に公開された記事のうち、特にこの時季に人気があったものをご紹介します。よろしければぜひご一読ください。

年の初めにその一年の健康を祈る縁起もののおせち料理には、市販のものやお取り寄せだけでなく、少しでも手作りのものを加えたいもの。料理家・本田明子さんの著書『娘に伝えたいおせち料理と季節のごちそう』では、初めておせちをつくる方や少人数向けの、小量でもきちんとした、縁起のいい5品が並ぶおせちを紹介。どれもリメイクや“煮っぱなし”“つけっぱなし”でできる簡単なものばかりです。
今回はその中から、簡単に作れる「はちみつチャーシュー」の作り方を紹介します。


冷めてもおいしい甘辛味のお肉をメインに!

 

おせちが野菜ばかりでなんだか物足りない。そんなとき、主役を張れて日持ちもするチャーシューはいかが? 菜の花などの緑を添えると見た目も華やかに。何度か作って自信作になったら、手土産にしても喜ばれます。

 

 

 材料(作りやすい分量)
・豚肩ロース肉(焼き豚用)… 1本(約500g)
・サラダ油 … ごく少々


・水 … カップ1
・酒 … カップ½

B
・しょうゆ … 大さじ3
・はちみつ … 大さじ2

 作り方 
1. 豚肉はたこ糸を巻く。
2.フライパンを熱し、サラダ油をひいて豚肉を中火で焼いてこんがりと焼き色をつける。
3.鍋にAを入れて中火にかけ、ふつふつしてきたら2を入れる。ふたをしてごく弱火で1時間ほど煮る。煮汁が少し残った状態で火を止める。
4.豚肉を取り出し、粗熱が取れたらたこ糸をはずす。
5.3の煮汁にBを加えて中火にかけ、焦がさないように混ぜながら煮詰める。とろりとしてきたらバットに移し、そこに4の豚肉を入れて転がし、たれをからませる。たれごと保存袋に入れて冷蔵保存する。


焼き豚用の肉なら、たこ糸を巻いた状態で売っていますし、精肉店で頼めば巻いてくれます。巻かなくても作れますが、巻いた方が形が整い、肉の繊維がきゅっと締まるので、薄切りがきれいにできます。

本田 明子(ほんだあきこ)

料理研究家。1962年生まれ。20歳の時に料理研究家・小林カツ代氏に弟子入り。「小林カツ代キッチンスタジオ」に25年間在籍。多数の料理本のレシピ製作責任者として腕をふるう。2007年独立。現在は「本田明子キッチンオフィス」を主宰。小林カツ代氏の親しみやすく、家庭料理として極められた味を正統に継承しつつ、大らかで明るい人柄そのままの「本田流おふくろの味」で人気。NHK「きょうの料理」などテレビ出演、雑誌・書籍など幅広く活躍中。

『娘に伝えたいおせち料理と季節のごちそう』
著者  本田明子 講談社 1300円(税別)

近頃では、なかなか母から娘へと教わることもなくなってしまった「三段重の正統派おせち」。「母料理」の第一人者・本田明子先生が、現代のお台所事情にあわせて改めて作りやすく解説した、一度きちんとつくってみたかった「正統派のおせち料理」から、お重すら持っていないけど、お皿に盛るだけでおせち気分を味わいたいときに作る「五品おせち」、余ってしまったおせち材料で作る甘味やバリエーションレシピまで。気分で選べる、おせち料理レシピを徹底解説。ほか、冬から春の季節行事の料理もたっぷり紹介。家庭行事料理の基本をすべて使い勝手良く一冊にまとめました。

『娘に伝えたいおせち料理と季節のごちそう』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>

構成/生活文化チーム
この記事は2019年12月25日に配信したものです。
mi-molletで人気があったため再掲載しております。

出典元:https://kurashinohon.jp/1160.html

・第2回「春の七草を夕食で味わう「七草鍋」の作り方」は1月5日公開予定です。