スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
2日のコラムでもご挨拶させて頂きましたが、明けましておめでとうございます。我が家は、ボラカイ島で新年を迎え、全員(あ、美白派の日南子以外)こんがり小麦色ですが、実は島に辿り着くまでにものすごく大変で(泣)。顛末はAMARCに書いていますので、是非こちらも♡
さて、先日コメント欄にご質問を頂いた、「子供たちの部屋を小さくした理由」ですが。コメント欄にはとても書ききれないので、この場所で書かせて頂きますね。
私たち夫婦は、我が家の子供たちは、「社会からお預かりした子供たち」と考えています。その子たちの個性を見極め、可能性を信じ、ただ「リードする」のが親の役目であり、彼らならではのやり方で社会に役立つように育てることが私たちの使命かなあ、と思っています。親の夢や希望、みたいなものはそもそも介入する余地はなく、とにかく1人1人を見極めることこそ、私たちがやれることだと。そして、何より子供たち自身が、自分たちの宝物である、個性と可能性を心から信頼できるように声かけをすることが大事だと考えます。
ということは、自宅で親がやることは、
大人はうんと自由で楽しい、ということを見せることかなあ、と思っていて。
仕事、家事、家族育てなどを一生懸命。そう、社会に役立っていたら、そこについてくるのは大きな自由であり、楽しい! と心が動くことであり、もちろん最後には責任、という生きがいだって――そのためには、大人と子供の境界線をしっかり引くこと。「ああ、大人って良いなあ。早くそのボーダーを超えたいな」と思ってもらうことが大事です。「子供って楽だなあ、いつまでもこのままでいたい」とは、思ってほしくない(笑)。
引っ越した当初は、「何でママ達の部屋は大きいんだ?」「(大人と子供で分けたお風呂が)何でこんなに違うんだ」と文句を言われましたが、「自分の理想の家は、自分で稼いでから実現しなさい。そのために、今何をする必要があるのか、そして自分は何をしていて楽しくて、しかも実力が発揮できるのか。20年後どんな生活を送っていたいのかを、よく考えなさい」と返しました。我が家では、子供たちを、家族という木の中で頂点にしません。あくまでもこの家族のトップは大人たちであり、ここから出ていくこと、自立することが大前提、という考え方でいるのです。
だからこそ、の自宅のいろいろなのですが、もう1つ心がけているのが。小さなことでも、子供たちに決めさせること。例えばその日着る服はもちろん、長女の場合は大学受験のために通う塾や、長男の場合はアメリカ留学など。そして、できるだけそのチョイスは尊重し、仮に失敗したとしても、やらせてみるようにしています。小さなことでも、日々、「選択する」「決める」「責任をとる」という訓練ができていれば、今度は人生の岐路に立つような大きな決定事もできるようになるのだと思います。
と、新年早々、我が家の子育ての話になりましたが、今年もこの場所で、たくさんのお話しをしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします♡
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