私の本棚はちょっとした思い出の集まりです。

 

自分で買ったものやプレゼントされた大好きなアート本、建築、ジュエリーの本はもちろんのこと、祖母から譲り受けた翡翠の十二支、最初の夫の母から初めてのプレゼントで頂いた子猫の置き物、最初のアシスタントからのギフトの木のマリア像など。
このポルトガルの家で最初のギフトとして土地のデべロッパーからもらった、「幸せを呼ぶ」と言われる燕の置物も。いろいろな思い出がこの場所に集まっています。

午後、ソファに座って大好きな紅茶でミルクティーを入れ、香りと味を楽しんでいる間に本棚を見上げると、過去の幸せを感じさせてくれます。

 

家の中で雨の音や風の音を聞くと、「私はなんとラッキーなんだろう」と思います。
ヨーヨー・マのチェロの音色、「Suite No.1 G Major」ほど私をリラックスさせて、幸せな気分にさせてくれるものはありません。

私の家の庭に生えている野草や果実にも幸せを感じます。
例えば今の時期、朝霜がちょっと残った野生のタンポポの葉っぱは美しく、これをランチのサラダや天ぷらにします。

 

テラスにはたくさんの柑橘、マンダリンとタンジェリンが実っていますが、これを食後にもぎ取って食べます。

そして寝る前にシャワーを浴びて、好みのボディローションの香りをまとい、アイロンが綺麗にかかった大好きなベッドシーツに潜り込むのです。


前回記事「今年のクリスマスは家族とノルウェーで」はこちら>>

 
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