こんにちは。編集・川端です。昨年末に<HOTEL SHE, KYOTO>が詩人の最果タヒさんとコラボレーションした期間限定の特別ルーム「詩のホテル」に泊まってきました。

「HOTEL SHE, KYOTO」は今をときめくホテルプロデューサー龍崎翔子さんが手掛けたホテルで、2019年3月にリニューアルオープンしたばかり。
龍崎さんは弱冠23歳にして全国に5店舗にコンセプトホテルをプロデュース。新世代のきらめく才能にひれ伏したい!!という気持ちで、龍崎さんのTwitter(@shokoryuzaki)をフォローしていたのです。そしたら「最果タヒさんとコラボやります〜」とご本人がつぶやいてらして。サイトへ飛んだら2019年12月9日(月)~2020年3月8日の期間限定と書いてあったんですね。最果さんファンのわたくし、
これは絶対に泊まらなくては!
と。ちょうど12月に関西でセミナーに出る予定があったので、そこにくっつけてTwitterを見たその日に即予約したのでした。

こういうのは本当にアイデアだなあと思います。部屋ごとに詞が違うようです。
「HOTEL SHE, KYOTO」は「最果てにある旅のオアシス」をテーマにしており、京都の東九条にあるこじんまりしたブティックホテルなんですね。京都駅からも歩ける距離ですが、京都の華やかな中心地からは少しはずれています。烏丸通りのロードサイドという立地から「アメリカのモーテルをイメージ」してデザインされているそうです。くすんだミントグリーンやピンクがキーカラーになっていて、どこか懐かし感のある(多分、若い人が思う'60-'70年代風の)イラストや書体、ネオンがイメージを形づくっています。

お部屋も水回りも広いわけではないけれど、こじんまりと機能的。そこもまたやんちゃしてるっぽくていい。逃避行感。盗んだバイクで走り出して泊まったモーテル的な? そんな経験ないけど!

どこにどの詩をどういうふうに配置するか、考える仕事楽しそうだな〜とひたすらうらやましく思ってしまいました。「詩に泊まる」っていう部屋のコンセプトも、嫉妬すら覚えるくらいにニクいですね。


龍崎さんの手がけるホテルは「ソーシャルホテル」をコンセプトに展開しているそうで、コンパクトなロビー兼カフェスペースには、共有のキッチンがありました。
私は金曜日の夜に着いたのですが、若い外国人のカップルがカフェスペースでカップラーメンを食べてました。
なるほど、その手があったか!と思って、私も近くのコンビニでカップ麺を買ってきて、共有キッチンでお湯を沸かして食べました。
「せっかく京都に来たのに!?」
と京都通の先輩たちに驚愕されてしまいそうですが(汗)。
ホテルに到着したのが夜も遅めでしたし、化粧を直して、街へでて京都の気ぃ張るお店でお食事をいただくのも面倒だなあと思ってしまい……。部屋でゆっくり詩でも読もうと。

ベッドの上であぐらをかいて、缶ビールとポテチをお行儀悪くちびちびしながら本を読む。
私のずっとやりたかったことの全て!(笑)
ミモレは今年、5周年のキーワードに「婦人のひと休み」を掲げていく予定なのですが、これぞ私の婦人のひと休みです。
「HOTEL SHE, KYOTO」は(時期や部屋のサイズにもよりますが)通常1名利用6831円~、2名利用で3795円~と京都にしては非常にリーズナブルです。私が泊まった日は若い外国人の方やお一人さまのお客さんが多い印象でした。
もちろん、大手のシティホテルや旅館の良さ、安心感もあるけれど、「せっかく京都に来たのに」の「せっかく」のあり方はいろいろあってもいいのかも、と思った1泊でした。
「詩のホテル」は好評につき、3月末まで延長されることになったそうです。もうほとんど空きがないかもですがご興味がありましたらぜひ! 次はどんなイベントが行われるのか、誰とコラボしたコンセプトルームを仕掛けてくるのか、今後の展開も楽しみです。
ではではまた〜。
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