パリは立春を迎えたと同時にカサカサとしていた気配がまるで変わった。空気にみずみずしい透明感が出ているのが見える。おまけに、時には太陽も顔を出してくれるではないか!春が来たのだ。そして、水を得た魚のように急にアクティブになるパリの面々。何だか動物みたいだな、と思う。

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斯く言う私も、お洒落をするモチベーションがグッと上がってきた。
目に付くアイテムが全く違う。冬のソルドでも、春物の新作でも、一際目立つのはグリーン、イエロー、フューシャピンクなどの鮮やかな色。そして色彩豊かなパターン達だ。

 

今回のコーデの主役は、パリで人気急上昇中のイタリアのメゾン・モモニの柄パンツ、その名はゴリラ!秋冬シーズンのテーマをアニマル・ソウルと題し、ジャングルに棲む動物達からインスピレーションを得たというコレクションは、見ているだけで楽しくなる。

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イエロー、レッド、オレンジ、カーキにブルー!色彩豊かなモモニオリジナルのモチーフはシルクにプリントされている。なんて素敵♡イタリア人って凄いなぁ。

レオパードやゼブラなどのアニマル柄はもともと大好きで、バッグや巻物などの小物で取り入れるのは得意中の得意だが、面積の大きいアイテムは、如何するとキッチュになったり、下品になったりするから、ミモレ世代の私たちは特に気を付けなければならないリスキーなアイテムでもある。

選び方のポイントは絶対的に素材感と仕立てにある。シルク100%の滑らかな艶感、ボディラインを柔らかくなぞり、ストンと落ちるシルエット。サイドには縦に黒のパイピングライン。この作品はモードの極みだな、と思った。

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春先はシルクのシャツを合わせるつもり。襟は抜き気味で、袖は少しまくって。夏はシンプルに白いTシャツにスニーカー。夜のお出かけにはシルクのキャミソールにサンダルも良いな。この場合は手のひらサイズのクラッチね。素晴らしい作品に、どこまでも妄想が広がっていく。

パンツのウエスト部分が幅広のゴムになっているアンバランスに、モモニらしい面白さが出ているな、と思った。良くあるサテンのリボンだったらそのまんまで逆につまんないもんね。大事なアクセントなのでこの部分をあえて見せたい、という事で投入したトップスは、ユニクロ×ルメールのカシミアニット。間違えて一度乾燥機にかけてしまい大分縮み、変わり果てた姿に泣いた夜もあったけれど、あれ?このパンツとは絶妙なバランスではないか!嗚呼、君を手放さなくて良かった。

仕上げのアクセサリーはお馴染みブリジット・タナカのシャンデリアピアス。クリア、ゴールド、揺れる、という女性らしいニュアンスを加えてコケットを一匙、と。ほら、コーディネートがほぼ完成!

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パリの良き友人・チエコさんがディレクションをしているブランド。伊勢丹新宿店では定期的にポップアップをしており、彼女が売り場に立つ事も!

大草ディレクターは足元から装いを組み立てていくと言うが、私はどうしても最後になる。さて、ゴールデングースでラグジュアリーカジュアルに仕上げても良いし、ヒールでフェミニンを通しても良い。今夜はデートだからね、うん。やっぱり後者でしょ。何にでも合うミッシェル・ヴィヴィアンのアンクルストラップは、これからのコーデでも登場すること間違いなしの、私のヘビロテアイテムだ。

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ミッシェル・ヴィヴィアンはドゥーズィエム・クラスを始め、セレクトショップでもお取り扱いがあるようです。

今日の装いには迷いが無く、スタイルがきまっているこんな日は、すこぶる気分が良い。ね、小さな努力をサボりがちだった長い冬はもうすぐ終わる。明日は15分早起きをして、お洒落をして出かけよう。

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大草モデルのアクアスキュータムは丈がやや長いのが特徴。当時は清水買いでしたが後悔無し!大満足の逸品です。
 

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