毎回大好評のスタイリスト川上さやかさんのSサイズファッション特集が久しぶりにカムバック! 今回は川上さんの私服にほぼ毎日登場する黒について掘り下げます。Sサイズにこそ、黒が必要な理由とは?
 

スタイリスト川上さやかさんが実体験から語る「小柄さんが避けたいNGアイテム」とは?>>>

Sサイズを辛口に見せられ、コーディネートしやすく、トレンドに左右されない黒が便利!

 

ブラウス/ザロウ デニム/スリーバイワン イヤリング/シャルロットシェネ リング/ドゥジャガー(すべて本人私物)

 

今回から読者のみなさんからいただいた質問をもとに、Sサイズ特集を開始するのですが、コーディネートを組んでいて改めて感じたのは、黒アイテムの登場率の高さ。自分で見ても驚いたほどです(笑)。確かに、ほぼ毎日黒を着ているかも……。

さて、その理由のひとつは、小柄というだけで“子供っぽい”印象に見えてしまうSサイズを辛口にシフトしてくれるから。大人っぽく見せるという意味ではトレンドのブラウンや、シックなチャコールグレーもよいと思うかもしれませんが、やはり黒と比べるとやわらかい雰囲気になってしまい、今ひとつキレ味が足りません。

それゆえ、印象を引き締めてくれる黒と自分の肌になじむベージュが今の私のワードローブを支えてくれています。


ワードローブの1/3は黒アイテム!断捨離を繰り返すことで残った黒

 

2019年6月に撮影したスタイリスト川上さやかさんのクローゼット。断捨離によって厳選された使える服たち!

もうひとつ、黒が使えると気づいた理由があります。これはSサイズに関係なくファッション全般に言えることだと思いますし、これまでも言われてきたことなのですが……黒はコーディネートの配色に悩まないで済むし、トレンドカラーの傾向が変わっても、それに左右されにくい色であるということ。

これに気づいたのは、シーズンごとに断捨離を繰り返し、手もちの洋服の数を極端に減らした状態でも効率よく着回すことを重視するようになったから。ベーシックカラーなら、ニュアンスカラーなら、ずっと使えるというイメージがあるかもしれませんが、結局ずっと使える色として残ったのは黒だったんです。


黒がベストな理由は、ベーシックカラーのひとつで普遍的な印象をもつネイビーと比較するとより理解していただけると思います。ひとくちにネイビーといっても、青みがあるネイビー、黒に近いネイビーなど、色味の幅は広いもの。だから、そのシーズンによって“今っぽく見えるネイビー”と“古く見えるネイビー”が存在してしまうんです。ネイビーをワードローブの軸にしていると、そのシーズンのトレンドに合わせて、ネイビーのワードローブを買い替えなくてはならなくなります。黒ならそんな心配がない、というわけなんです。

 
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