風も一緒にコーディネート。
「着ること」の美しさ、楽しさをとじこめて

 
 
 

風をはらむようなワンピースも、小物の力で「街の1着」に。いくつものフォルム、素材、色、柄を総動員して、1枚のワンピースのメッセージを立体的にして、さらにどこから見てもきれい――なスタイリングを目指します。ワンピース¥122000/ポステレガント(ポステレガント) 髪に巻いたスカーフ¥21000/キンロック(デミルクス ビームス 新宿) ストール¥42000/アソース メレ(ロンハーマン) バッグ¥36000/ヴァジック(トゥモローランド) サンダル¥29000/ピッピシック(RHC ロンハーマン) サングラス¥36000/アイヴァン(アイヴァン PR) ピアス¥36000/タプレイ(エスケーパーズオンライン) バングル¥54000/アダワットトゥアレグ

 

ワンピースもサングラスも。
服と小物が「=」のバランス

ヴァンテーヌのコーディネートは、編集者である私たちが手掛けていました。エディター、ライター、スタイリストといった分業は当たり前のなか、すべてを通して編集者が責任をもっていたのです。どんな服を借りてくるのか、と同じくらい、いやもしかしたらそれ以上に心を砕いたのが、小物の力をどうやって発揮させるとか、ということ。ヴァンテーヌのスタイリングで目立つのは、実は小物。メガネ、スカーフ、ベルトやストッキング。そしてジュエリーなど――服と小物の緻密で繊細で、そして大胆で新鮮な組み合わせが、そのまま着こなし全体のイメージになっていたように思います。

服と小物のパワーバランスは同等。だからこそ、持っているものを組み合わせで工夫する。5年前のものと今のものをミックスさせて活用することの、なんと楽しいことでしょう!

こんなふうに、リゾートにもスライドできそうなカフタンワンピースを、シルクの素材感とキャンバス、そしてざっくりしたリネン――いくつかの小物で、複雑で奥行きのあるスタイルに。サングラスで茶目っ気を、髪に結んだスカーフで優雅さを。スクエアのバッグできちんと感、さらにストールで格好良さをトッピングしていきます。

全身に占める小物の分量は小さいけれど、1つ1つにキャラクターが込められていて、それが幾重にも重なって、ほかの誰もマネできない「自分らしさ」になっていくのです。

 

大草ディレクターが提案する2つの「2020年版・ヴァンテーヌ流」の着こなし、いかがでしたでしょうか。当時「ヴァンテーヌ」が提案した、”時代に翻弄されない意志のあるおしゃれ”は、いまこそ改めて取り入れたいもの。これから3回に渡って、そのセオリーを改めて現代流に落とし込んで考えていきます。どうぞお楽しみに!

スタイリング・文/大草直子
撮影/福本和洋
モデル/田沢美亜
ヘア/EIJI SATO(SIGNO)
メイク/小森由貴
構成/朏亜希子

 

【お問い合わせ先】
RHC ロンハーマン tel. 045-319-6700
アイヴァン PR tel. 03-6450-5300
アダワットトゥアレグ tel. 050-5218-3859
F.E.N. tel. 03-3498-1642
エスケーパーズオンライン tel. 03-5464-9945
ジャーナル スタンダード 表参道 tel. 03-6418-7958
チェリーブラウン tel. 03-3409-9227
デミルクス ビームス 新宿 tel. 03-5339-9070
トゥモローランド tel. 0120-983-511
ポステレガント tel. 03-5489-3708
マリハ tel. 03-6459-2829
マルティニーク ルコントルミネ有楽町店 tel. 03-5222-1758
ロンハーマン tel. 03-3402-6839

・第2回「【大草直子のヴァンテーヌ考】2020年の“甘辛バランス”とは?」はこちら>>
・第3回「【伝説の雑誌ヴァンテーヌを紐解く】2020年流 “迫力のあるおしゃれ”とは?」はこちら>>

・第4回「新・マニッシュ論」3月20日公開予定

 
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