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【睡眠の常識】電車でウトウトはOK?知って得する「仮眠」のすすめ

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働き方改革の一環として企業もさまざまな取り組みを実施している中、注目を浴びているのが「仮眠室」の存在。
「パフォーマンスの高い仕事をサポートできるようさまざまな環境を提供したいとすでに導入している企業さんもありますが、仮眠を取ると仕事の効率が良くなるという科学的知識に基づいた“最高の仮眠室”を提案しています」とブレインスリープの広報・渡邉有里子さん。もちろん、仕事へのパフォーマンス向上だけでなく、よりよい健康的な生活を送るためにも仮眠は良いのだとか。仮眠時間は? 環境は? どのような仮眠が良いのかをまとめてみました。

 


睡眠不足が続くと仕事のパフォーマンスが悪くなる!?

 

「最近、仕事のパフォーマンスが下がっている」「集中力が続かなくなってきた」「イライラする」など、仕事だけでなく、普段の生活にも影響を及ぼしてはいませんか?
今では男女ともに共働きの世代。育児や家事のことを考えたら集中して仕事をこなしたいのに、なぜか効率が悪い。これを“年齢のせい”にする女性が多いそう。

スタンフォード大学医学部精神科教授 睡眠生体リズム研究所所長の西野精治先生は、睡眠研究のパイオニアであり、睡眠環境が悪いと仕事だけでなく、健康にも害を及ぼすと言います。

「睡眠時間が少ないと体にいろいろな影響を及ぼします。例えば睡眠不足により、自律神経が乱れます。すると交感神経・副交感神経の切り替えができなくなり、ホルモンバランスが崩れ、肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病にかかってしまう。また、寝ている間に免疫が増強することもわかってきました。つまり、十分に睡眠が取れていないと免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。

このような状態ですから仕事のパフォーマンスが下がるのは、あたり前ですよね。集中力の低下や効率が悪い、イライラするなどといった原因を探ると睡眠不足に行き着くのです。

その一方で、具体的に何か対策を練っているかというと、ほとんどの人が『何もしていない』という有り様。現代人は忙しすぎ。睡眠不足は仕事の質を下げ続けているわけです」(西野先生)