「女性は20代で結婚しないと後がない」。そんな時代錯誤な意見を鵜呑みにして悩む婚活女性を見るたびに、バツイチの私は疑問を感じていました。「結婚するタイミングなんて人それぞれなのに、なぜみんな、幸せを他人と比べようとするのだろう」、と。そこで晩婚した女性たちのリアルをご紹介する連載をスタート! アラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考えて行きたいと思います。

今回のゲストは、著者の幼馴染みでもあるゆかりさん(46歳)。6歳年下のひろゆきさんと34歳で出逢って、38歳で結婚を決めました。


学生時代は友達のボーイフレンドを
かっさらっていく魔性の女だった


持論ですが、婚期が遅くなる人のタイプのひとつに、「若い頃からモテ過ぎたために相手を絞れなかった」という人が居ると思うのです。私の幼馴染であるゆかりさんも、そのうちのひとり。だからこの連載の記念すべき第一回のテーマは、「超絶モテ女がアラフォーでようやく結婚を決めた理由とは」になるのかな〜とアタリをつけていました。

 

けれど人の人生なんて、見た目からは本当にわからないもの。彼女が晩婚になった背景には、もっと壮絶な過去の影響があったのです。

はじめにちょっと説明しておくと、今回の「晩婚さん」であるゆかりさん(46歳)が6歳年下の旦那様と結婚したのは38歳のとき。

彼女は私の学生時代の親友で、中学生のときからとにかくモテまくっていた! 彼女と一緒に居ると知らない人から「姉妹なの?」と聞かれるくらいに私と雰囲気やキャラがカブっていたにも関わらず、私が好きになった男子はことごとく彼女にかっさらわれるという始末。私がアメリカ留学中に付き合いかけていた日本在住の男性に電話をしたら「今、ベッドの横にゆかりちゃんが居るよ」と言われた、なんて経験もありましたっけ…(遠い目)。

そもそも私たちが疎遠になったのも、大学の卒業旅行から帰って来たら、私が片思いしていた男友達と彼女が(それを彼女に相談していたのに)付き合っていたことがきっかけ。それも、彼を紹介してから、たった1週間の間に! おそるべし、魔性の女…!

――そんな経緯があるので20年ぶりに会った同窓会で彼女が「ようやく結婚したよ〜」と報告してくれたときは、「ついに魔性の女が身を固める気になったか」と思いました。

 
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