新型コロナで夫が在宅勤務。そこから得た気づきと変化_img0
 

新型コロナウイルスへの対応で、日本にいる方もそうでない方も警戒する毎日が続いていると思います。様々な業界で業績悪化や倒産の懸念もあるでしょうし、働き手の方々もお子さんの休校、ご自身の体調懸念、経営方針の転換などの影響を受け、生活がままならなくなる心配もあると思います。五輪もどうなるのか、政府の方針は迷走しているようにも見え、日本全体の先行きが思いやられます。

 

気が沈むニュースが多い中で、今回の感染の広がり 契機に得られた気づきもあるのではないかと今日はポジティブに考えてみたいと思います。シンガポールでは1月末から警戒態勢が続いていますが、このなかで良かったと思える変化もいくつかありました。

シンガポールではできるだけリモートワーク、出勤が必要な場合は2週間交代にするなどで対応している企業が多いようなのですが、これにより日中見かけるお父さん率が増えました。

我が家もご多分に漏れず、夫が一時的に在宅勤務をする期間が発生しました。もともと自宅で仕事をしている私は自分以外の人が日中家にいることにも夫が毎日夕食を家で食べるのにも慣れなかったのですが、口で言っても伝わらない日常の時間の流れを夫に体感してもらったことはよかったと思っています。

子どもが15時半に帰ってきてから寝つくまでの間、どれくらいの頻度で兄妹喧嘩が起こっているかということ。夜、力尽きて洗い物が残っているのはサボっているのではなくて数回は皿洗いをしても、それでもなお新しい洗い物が出てきていること。どうして私がいつも疲れていて、イライラしているのか。

新型コロナで夫が在宅勤務。そこから得た気づきと変化_img1
 

少なくとも私が置かれている状況を理解してもらえたことは大きいですし、 夕飯を皆で食べに出たり、夫はさくっと料理もする人なので作ってくれる日もあり、この期間は私の負担レベルが一気に下がりました。 夫が「 家にいるとすぐに子どもが帰ってきて全然自分の時間が作れない」ことに気付いて コロナが落ち着いたら家に寄り付かなくなると困るなぁと思っていましたが、意外と本人も「家でやれるようになると楽だね」という感じでした。通勤の手間や電話や来客などの雑音がない環境でかえって集中できた面もあったかもしれません。

「リモートワークをして、家族の近くにいられるようにする」という働き方が、子どものいる女性にだけ特権的に与えられているうちは、どこかで活用することに遠慮があったと思います。新型コロナで、オンラインでもできる! と気が付いたことについては、ぜひ今後もそのようにしていただけたら。

「具合が悪かったら無理して会社にいかない」ということも含めて、これを機に日本社会で働き方改革が進むといいなと感じています。
 

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