燃え尽きた私を救ったのは、元彼のお母さん
途中、Bさんはコネで入った父親の会社を辞め、まともな定職にもつかずフラフラ。そんなダメ男と何度か別れても、ダメ男ゆえに母性本能をくすぐられてヨリを戻してしまう。一度彼と4年くらい別れていた間に何度か他の男性と付き合ったり(その相手の一人が私が片思いしていた彼でした)お見合いさせられたりしたこともあったけれど、結局彼の元へ戻ってしまい、ずるずると34歳まで付き合っていました。
さかい:彼とは結婚の話は出なかったの?
ゆかりさん:口では何度も「結婚しよう」って言われたけど、向こうは無職なんだから現実味ないよね。それにね、30歳のときに、母が亡くなったんだけど、そのときの遺言が「ママはゆかりがBと結婚するのだけは嫌なの」、だったの。辛かったよね……。でも今思えば、でも今思えば、
母親が亡くなって5年くらい立ち直れなかったけれど、「解放されてどこかホッとしている自分も居た」というゆかりさん。抜け殻のようになり、ウツ状態になってしまった彼女を救ったのは、Bさんのお母さんでした。
ゆかりさん:Bのお母さんはすごくいい人で私と仲良しだったんだけど、
結婚の決め手は、運命の●●●!
Bさんと別れたあともお母さんとの交流は続き、のちにAさんと結婚するときも、彼女と会うことを条件にしたそう。
ゆかりさん:「元彼には会わないけど、元彼のお母さんとはこれからもずっと会うけど、いい?」って聞いたの。「母の死のときに支えてもらった大事な命の恩人だから」って。そしたら「いいよ」って言ってくれたから、格好つけてるだけかと思ってたら、本当に、毎月私がBママととご飯に行くのとか、
さかい:ゆかり〜〜〜(涙)! いい人に会えて、本当によかったね!!
だって奥さんの元彼のお母さんと旅行に行くって、よっぽど器の大きな男性じゃないとできないもん。旦那さん、絶対いい人じゃん!
そしてもうひとつ、ゆかりさんが彼と結婚を決めた理由が。その「理由」に、私は爆笑しつつ共感してしまったのです。
ゆかりさん:私、それまでず〜〜〜っと「いい子ちゃん」にしてきて疲れたから、次に付き合うときはダメなところも全部さらけ出そう、って決めてたの。だから付き合うときに、「私、オナラしたいから結婚とか無理なんだけど、大丈夫?」って聞いたんだよね。ホラ、親に「女の子は人前でオナラとかしちゃダメ」って言われて育ったから。―そしたら彼が「いいよ」って言ってくれたんだけど、その瞬間、まさかのオナラが出ちゃったの! それで運命感じて、そこからはもう、大開放。彼の前でも全く気にしないでオナラし放題になったよね(笑)。さっきも言ったけど、私、今まで実家でも安らいだことなかったからさ。彼といるとオナラしても気にされないし、太って三段腹になっても許してくれるし、生まれて初めて心からの自由を感じられたの。今までの彼氏と違って「女はこうあるべき」みたいなのを押し付けてこない人は、初めて。今でも「この人なら安心して歳を取れるな」って、安心感がハンパないんだよね。
インタビューの途中から、学生時代は知らなかったけれど、
そして離婚してから付き合った相手にはすっぴんを見せたことがないことに気づき、「私、後退しとるやないか…!」とハッとしました。―そうか。私も、再婚相手は安心してウ●チができる人にしよう。結局、結婚って「日常生活」だから、どれだけホッとして過ごせるか。それに尽きるんだよな。――離婚して7年になるのでいろんなことを忘れていましたが、
長くなってしまったので、なぜゆかりさんが旦那さんに出会ったダーツ・バーが婚活の場としておすすめなのか。また、結婚生活はどんな感じなのかという話は、次回に続きます。
構成/川端里恵(編集部)
前回記事「超絶モテ女が38歳で結婚を決めた理由とは」はこちら>>
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