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ご結婚前から皇后になられても変わらない「輝く雅子さまスタイル」3つの特徴

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ご結婚前から変わらない雅子さまのファッション、3つの特徴


雅子さまのファッションの特徴や魅力はどこにあるのでしょう。石原さんは大きく分けて3つあると言います。

① スタイルをいかしたシンプルなシルエット
「まず1つ目は、シンプルなシルエット。スラリとまっすぐ伸びた脚、上背がある、といったご自身のスタイルをいかした服選びをされています。シンプルなシルエットのセットアップやドレス、パンツスタイルは、雅子さまの定番のワードローブといえるでしょう」

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ご婚約時代にご自宅前で。ノーカラーのジャケットに、白いトップス、タイトスカートのシンプルで品のあるコーディネート。トップスのカットワーク、ネイビーの小物で爽やかな印象に仕上げて。写真/金澤智康

 

ジャケットと紺のタイトスカートというベーシックな装いですが、身長が高くスラリとしたまっすぐな脚のため、美しく着こなされています。ヘアには細いカチューシャ、アクセサリーはイヤリングとネックレス、ブローチをセットで。アクセサリー使いにも普通以上のセンスの良さが光っています。

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マレーシアに出発される皇太子さまをお見送りする雅子さま。2017年4月13日、東宮御所にて。写真/ロイター・アフロ

シンプルなクリーム色のセットアップを、ワントーンコーディネートで品よくお召しに。襟が立ったデザインがシャープな印象で、首の長い雅子さまだからこそお似合いです。

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ブラジルにご出発の皇太子さまをお見送りなさる雅子さま。2018年3月16日、東宮御所にて。写真/AP/アフロ

「皇族の方々の中でもパンツスーツをよくお召しになるのは雅子さまがはじめてではないでしょうか?
例えばシンプルなベージュのパンツスーツ。センタープレスの入ったパンツが、上背のある雅子さまによくお似合いです。
落ち感のある柔らかな素材、ワイドなシルエットは、動きやすくスタイルもよく見えるデザインですね」


② はっきりとした色使い
「2つ目は、先ほども申しましたが、はっきりした色のものを選ばれていること。目鼻立ちのはっきりしたお顔をより一層引き立てています。存在感もアップしますね」

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1994年11月、中東4カ国歴訪に際し、サウジアラビア大使公邸でご接見を。写真/JMPA・光文社

「皇室御用達のデザイナーでもある伊藤和枝氏がデザインした、グリーンのロングジャケットに濃紺のロングスカートを合わせたセットアップ。ロング×ロングのすっきりしたIラインのシルエットが、スラリとした雅子さまにお似合いです。当時、話題になった一着ですが、私も今でも印象に残っています」

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オランダ国王夫妻の来日歓迎式典に出席された雅子さま。2014年10月29日、皇居にて。写真/Abaca/アフロ

鮮やかなオレンジ色のセットアップは、シルエットはとてもシンプル。大きなボタンをポイントになさるのも、雅子さまスタイルの特徴です。


③ ポイントを1カ所に取り入れて印象チェンジ
「3つ目は、襟や胸元、ウエストなど、どこかにポイントを持ってくること。ハイカラーでキリッと、胸元のドレープで優雅さを、リボンで愛らしさを表す、など同じお召し物でもポイントによって印象を変えられているのです。洗練されたスカーフやショール使いもお得意ですね」

●ハイカラー

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北欧のアイルランド、ノルウェーをご訪問される天皇皇后両陛下をお見送りに。2005年5月7日、東京・羽田国際空港にて。写真/ロイター/アフロ

白のジャケットにハイネックのトップスを合わせられ、雅子さまらしいマニッシュさが。「アーモンド型のお顔立ち、長い首に似合うハイネックのような高い襟を好んで選ばれています」。

●ドレープ

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光沢感のある優雅なドレープが目を引く、オフホワイトのセットアップ。ウエストにきらめく星型のボタンも、遊び心のあるアクセントに。大きなリボンのついた帽子は、当時の雅子さまのお気に入りの型でもあります。1995年1月、第二次中東諸国歴訪中にアラブ首長国連邦で在留邦人と御接見を(ホリディイン クラウンプラザにて)。写真/JMPA・小学館

「大きなドレープがあしらわれた服は着こなしが難しいもの。しかし、雅子さまはもともと持っていらっしゃる風格やスケール感で着こなされてしまうのです」。ドレープはそれだけでエレガントな印象になるので、雅子さまのお召しものによく使われています。


●リボン

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ご婚約時代、ご自宅前で。ジャケットにあしらわれたフリルに合わせて、ボウタイをリボンに結び、ロマンティックに仕上げて。写真/林桂多(講談社)

「シンプルなスーツにボウタイのブラウスを合わせられて端正でドレッシーな雰囲気に。ボウタイの結び方で印象を変えられるので、このタイプのブラウスは雅子さまのご愛用アイテムの一つです」。ロマンチックなポイントといえば、リボン以外にレースやフリルなども、雅子さまのお気に入りの装飾です。


雅子さまのスタイル、いかがでしたでしょうか?
幼いころから育った環境、お母さまの影響でいつまでも変わらないところ。一方でキャリアやご結婚、子育てなど、ご自分が今置かれた状況やTPOに合わせて変えられてきたところ。
それらを内包することによって、流行に左右されない、その人柄をも表現するブレないスタイルが完成するのです。


石原裕子(いしはら・ゆうこ)
ファッション評論家。長年に渡りパリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークのプレタポルテコレクションを取材し、世界のファッション業界事情に精通している。即位関連の一連の儀式の間、メディアで雅子さまの装いを分かりやすく解説。現在、テレビ・雑誌・講演などで活躍中。「ファッションチェック」という言葉の発案者でもある。

●聞き手
高木香織(たかぎ・かおり)

出版社勤務を経て編集・文筆業。皇室や王室の本を多く手掛ける。書籍の編集・編集協力に、『愛のダイアナ』( 講談社)、『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』( ともにこう書房)、『美智子さまに学ぶエレガンス』(学研プラス)、『美智子さま あの日あのとき』(講談社)、 カレンダー『永遠に伝えたい美智子さまのお心』『ローマ法王の言葉』(すべて講談社)など。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(共著/リヨン社)、 『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)。

 

本文、キャプションは過去の資料をあたり、
敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、
その当時のものを使用しています。
取材・文/高木香織
構成/片岡千晶(編集部)
この記事は2020年4月2日に配信した人気記事の再掲載です。

前回記事「皇室担当記者が読み解く雅子さまのお覚悟と皇室の未来」はこちら>>

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