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華麗でマニッシュ「雅子さまがお好きなスタイル」4つのキーワードとは?

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令和の時代となり、雅子さまが皇后になられてからもうじき1年が経とうとしています。
この1年間、雅子さまはさまざまなお姿を私たちに見せてくださいました。優雅な晩餐会でのドレス、颯爽としたご公務のスーツ……ご婚約の頃から変わることのない着こなしは、まさに「雅子さまスタイル」。そのファッションも注目を集めています。
テレビなどを通じて、「雅子さまファッション」の解説で知られる皇室ファッション評論家の石原裕子さんに、雅子さまの装いの魅力を伺いました。

1993年12月、雅子さま30歳のお誕生日の記念写真。深紅のジャケットとスカートは、紅葉さながらの美しさです。襟元のエレガントなジャボは、雅子さまの華やかなお顔立ちにもぴったり。スクエア型のボタンとシンプルなブローチで、甘すぎずモダンな雰囲気に。写真/宮内庁提供


品格と知性あふれる雅子さまファッションの変遷>>
 

石原さんは、雅子さまのファッションのキーワードは、大きく4つあるといいます。

① ゆったりしたパンツスタイル
② テーラードのキリッとしたスーツ
③ はっきりした色使い
④ 襟元のアクセント

これまでの皇室の女性の装いにはなかった、雅子さまだからこそのファッションの特徴を紐解いていきましょう。

 

<キーワード①>
マニッシュでも上品。ゆったりしたパンツスタイル

柔らかな素材のサンドカラーのパンツスーツで那須の御用邸へ。クラッチバッグ、靴はオフホワイトを選ばれワントーンコーディネートに。2008年8月20日、那須塩原駅にて。写真/AP/アフロ
ブラジルにご出発の皇太子さまをお見送りなさる雅子さま。シンプルなベージュのパンツスーツは柔らかな素材で、リラックスされた笑顔です。アクセサリーもパールでシンプルに。2018年3月16日、東宮御所にて。写真/AP/アフロ

「背が高くて足がまっすぐな雅子さまは、柔らかい素材で幅の広いパンツがとてもお似合いです。
センタープレスですっきり見せつつ、とても優雅な雰囲気に。ゆったりしたシルエットは着こなしが難しいのですが、雅子さまが持っていらっしゃるスケール感で着こなしてしまわれるのですね」

2006年8月、皇太子さま、愛子さまと共に2週間、ご静養のためオランダを訪れた雅子さま。王室の馬車庫をご視察の際には、シンプルなホワイトのパンツスーツに金のブローチを合わせられ、雅子さまらしいコーディネートです。 2006年8月18日、オランダ、ヘット・ロー宮殿の馬車庫にて。写真/ロイター/アフロ
ご結婚満25年を迎えられたお二人のポートレート撮影では、淡いピンクのチュニック丈のカーディガンに白のパンツ、そして濃い目のピンクの小花柄のロングスカーフをコーディネート。色の濃淡のコントラストが美しいです。2018年6月、東宮御所にて。写真/宮内庁提供

「上下ともに真っ白なパンツスーツは、皇太子妃のころからお召しに。ゆったりしたパンツスーツは、かがんだり座ったりといった際にも動きやすく、プライベートはもちろん、雅子さまのご公務ファッションの定番です」


<キーワード②>
キリッとしたテーラードスーツを品よく


「ご結婚前、ビジネスシーンでスーツを着慣れていた雅子さまは、テーラードのシンプルでキリッとしたスーツがお好みです。
大きめのボタンをあしらったデザインもよくお召しになっています」

 

赤の半袖のツーピースは金ボタンがアクセントになった、雅子さまらしい一着。アクセサリーはすべてシンプルな大粒のパールでおまとめに、バッグは白を選ばれて、夏にふさわしい爽やかかつ華やかなコーディネートです。1996年7月、佐賀県各地をご訪問。写真/JMPA・講談社

 

インドにご出発される天皇皇后両陛下をお見送りされる雅子さま。温かみのあるベージュのスーツアンサンブルは、シンプルながらもラインが美しく、ノーブルなセンスの良さが光っています。お帽子のリボンはココア色、靴とクラッチバッグはチョコレート色でまとめられて。2013年11月30日、東京・羽田国際空港にて。写真/Shutterstock・アフロ

 

ルクセンブルクの皇族の結婚式に出席される皇太子さまをお見送りの際には、上衿と下衿を切り離して重ねた杏子色のテーラードスーツで。タイシルクのくるみボタンがシンプルな中にアクセントになっています。タイシルクは雅子さまのお好きな素材です。2012年10月18日、東宮御所にて。写真/AP・アフロ

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