はじめまして、フラワーデザイナーの石田桂です。
この度、大好きなmi-mmolletでコラムを担当させていただきドキドキしています。
新鮮なインスピレーション、幸福、癒やし、豊かさ……花々の力ははかりしれません。
今、世界中が非常事態になっていますが、こんなときこそ花の力を――
読者の皆さまと私は同世代。花にほんの少し詳しい友達にブーケの魅力についておしゃべりしたり、アドバイスしてもらう、そんな気分で読んでいただけたら嬉しいです。
ご自分のために、大切な人のために。その時々のオケージョンと気持ちに沿ったブーケの力と魅力をぜひ味わってみてください!
花は種類や素材よりも、「色」が決め手に!
さて、第1回目のテーマは、飛び込みオーダーで失敗しない3か条。
読者の皆さまにはきっとごひいきの花屋さんがあり、いつも安心してオーダーなさることが多いと思います。
また、卒業式や謝恩会、入学式といったオケージョンも例年のようではなく、花の出番も変わったかもしれません。
でも、逆にこんな時だからこそ、オケージョンとは関係なく、自分のためにふと思い立って新しいショップに入ってみたり、急に「あの人」へ手紙替わりにプレゼントしてみたり……、なんていう気分転換も素敵ではないでしょうか。
ヘアサロンを思い切って変えてみたときのような、新しい発見やときめきがあるかもしれませんよ。
とはいえ、飛び込んだ先の初見のショップはちょっと緊張するものですが、3つのポイントさえ押さえていれば大丈夫!
A.「うぬぼれBouguet」成功に導くオーダー3か条
①店内で一番多い色を見つける
店内をざっと見て、何色が多い? イエロー系? ピンク系? おすすめは店内で一番多い色を見つけ、その色合いでオーダーします。花屋さん側からすると、「一番多い色」=「花材を選びやすい」=「雰囲気やコストなどのオーダーに柔軟に対応可能」=いい仕上がりのブーケを手にできる!というわけです。
つい、一番好きな花を選んで、「これを使って」とリクエストしがちですが、それにマッチする色合いのサブ花やグリーン(葉もの)がお店になければ、素敵なブーケはつくれないのです。
②主役の花を決める
主役=バラやラナンキュラス、チューリップなど1本で飾っても絵になる花を選ぶと失敗がありません。主役が決まれば、それに寄り添う花、縁取りをする花やグリーンを選ぶのも簡単です。もし個性的すぎたり、直感的に避けたい花があれば伝えてOK。このあたりは、苦手な食材だけを伝えておく、お任せスタイルのレストランオーダーにも似ていますね。
③予算を伝える
忘れてはいけないのがこちら。予算ありきなのはワイン選びのソムリエ同様(笑)、予算に合わせて目いっぱい素敵なブーケを作って、お客様に満足してもらいたいと考えているもの。事前金額を決めて入ると余計なストレスなく、リア充ブーケを手にできます!
・ラナンキュラス(エニフ)
・ラナンキュラス(カスト)
・トルコキキョウ(ボンボヤージュベビーピンク)
・スイトピー(めぐみ)
・サポナリア
・ユーカリ
次回は「母の日間近! 定番カーネーションでおしゃれに仕上げるとっておきメソッドとは」(4月15日公開)です。
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