こんにちは、フラワーデザイナーの石田桂です。
stay homeが続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
第1回目のテーマ:飛び込みフラワーショップで失敗しないオーダー3カ条、「まさか花の種類より色が決め手だったとは!」など、ご感想有難うございました。少しでも楽しんでいただけましたら嬉しいです。
状況が刻一刻と変わる時ですが、自分なりの美意識や満足感、そして周りへの感謝を大事にしていけたらと思っています。もうすぐ母の日、母とはいえ一人の女性。そんな身近な家族という存在への感謝、花に託してみてはいかがでしょう。
そこで今回は定番中の定番、カーネーションのブーケをご紹介します。
カーネーションでは普通すぎるとお思いの読者の皆様、花合わせ次第でとっても素敵なブーケを作れます! そんなカーネーションで作るブーケのとっておきメソッド3つのポイントはこちら。
まず1つめは、カーネーションはとにかくシンプルに束ねる。
「え?」とお思いでしょうか。 カーネーションをよく見てください。フリルたっぷりの花びらが幾重にも重なりとてもフェミニンです。で もしっかり真っ直ぐな茎とがっちりした花型からは曖昧さが感じられずむしろ力強ささえ感じます。見慣れ た花ですが実は個性たっぷり。そしてゴージャス!そんなカーネーションはその個性を生かしきって、潔よ くそれのみでブーケを作ると洗練された印象になります。
2つめは、カーネーションの色選びです。 1種類の花だけでブーケを作る場合、色で遊ぶことができます。
今回のようにシンプルに1色だけで束ねるとその色の持つメッセージが伝わりやすいです。 ピンク系は柔らかな女性らしさを、深紅であれば大胆な華やかさを、ピーチ系ならキュートな若々しさを、 モーヴやベージュ系なら都会的な洗練を。
お母様のお好みの色を選んでプレゼントするときっと喜んでいただけます。
そして3つめは、ピリッとアクセントになる花を1輪加える。
とはいえカーネーションだけだとなんだか変化に乏しい気もします。 母の日はお母様に感謝の気持ちを伝える特別な日です。大人の女性としてはピリッとインパクトのある花を 1種類加えて特別感を演出したいものです。そんな時にぴったりの花はファレノ(胡蝶蘭)
就任お祝いに届く鉢花のイメージが強いですが、切り花でも流通しています。 (もちろんご自宅に鉢があればそれをチョキンと切って使うのもアリ)
花姿が蝶々に似ていることから”幸せが飛んでくる”という花言葉を持つエレガントな花なのでオススメです。
ファレノは茎が短く使いづらい場合があるのでプロの技を。 水を入れた保水キャップに不要でカットしたカーネーションの茎をテープでつけ、ファレノの先端2,3輪で切り分けた茎を入れて使います。そうするとファレノを2本に分けて使え、ブーケ束ねるときに必要な長さもキープできます。
それではまとめて本日のうぬぼれポイント3ヶ条
①カーネーションは潔くシンプルに束ねる
②アクセントになる花を1種類加える
③カーネーションの色は単色で強いメッセージ性を出す
この3ヶ条を意識してカーネーションでブーケを作れば”できる娘”間違いなしです!
・カーネーション(クレオラ)
・ファレノ(アマビリス)
・レモンリーフ
おまけ
カーネーションとファレノはとても長保ちします。 ブーケをほどいて、数輪ずつ小さく飾って楽しんでいただくのもオススメです。
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