スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
我が家の3人の子供たち。長女で都内大学に通う日南子、休校が5月半ばまで決まりました。真面目な彼女、早々に自主的な自宅待機をスタート。「想像力だよ、ママ。政治は頼りないけど」と。親以外が聞くと「???」と思うくらいショートセンテンスすぎる発言ですが、「政治家のメッセージはいつまで経っても頼りない。わかりづらい。ただし、私たちの身勝手な行動が、感染を広げてしまうかもしれないことは明確である。そしてそれはまわりまわって、愛する家族や祖父母にたどり着いてしまうかもしれない。だから、私は出かけない。今この時代に試されているのは、自分のやることがどういう波を起こすのか、それを想像する力。いかに、“自分勝手から遠い場所”に自分をおくかだと思う」ということです(笑)。その後のいろいろな発言をつなぎ合わせると、こんな内容でした。「早く勉強したいな」とも。すごいなあ、休講を待ちわびていた私とは違う(笑)。
そして新中3のリオ(男子)、新小4のマヤ(女子)は始業式もなくなり、「友達に会いたい」「学校に行きたい」と。そりゃあそうだよね。そうだよそうだよ、わかるよ。だから、ちょっぴり長すぎる、友人とのフェイスタイムもゲームも許しています、我が家は。夕暮れ前に家族で散歩に出かけたり、いつも行く居酒屋さんのテイクアウトを食卓に並べたり(絶対閉店してほしくないし!)、できるだけ楽しく過ごせるようにしてますが――。
親のこのストレスと疲れはどうしたらよいのよ~~~~(笑)? 子供たちは繊細だけれど、柔軟だから、もしかしたら「この未曽有の危機」に対応できるように、生まれつきしなやかなのかもしれない。でもでも、私たちは。夫54歳、妻(私)47歳。対応できない~。人に会わない、出かけない、仕事できない……に。
なので、昭和生まれの親が新時代の子供たちをケアしなければ、と思い込まず、じゃんじゃん子供たちを頼っています。家の手伝いはもちろん、長女に末っ子の宿題を見てもらったり、週に2度は、「休校中、規則正しい生活をさせなきゃ」からお互いを解放してだらだらしたり(笑)。洗髪後、ドライヤーで髪を乾かさなくても叱りません(笑)。そして、ニュースを見て、子供たちがどう思っているかを聞くように。この状況に関する子供たちの考察は、なかなか鋭く、かなりシンプル。ずっとニュースを見ていると疲れるので、意外とこれ、効きますよ。そして大事なのは、心配しすぎない、怒らない、想像する、感謝する。全部タダでできるしね(笑)。
※こんなときなので、色々な人たちと時間をシェアしたいなあ、と。11日(土曜日)夕方くらいにAMARCのインスタグラムアカウントで、「お家時間を楽しくするあれやこれや」をご紹介します。良かったら、ぜひ見てくださいね♡
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