まだ見ぬ友への信頼
5年前は何をしていましたか。今より忙しかった?今より悩んでいた?そばにいる人も、身に付けるものも、変わったかもしれませんね。
あのころ、今の自分を想像できていたでしょうか。きっと「思った通りになった!」なんて人は一人もいないはず。人生にはいつも想定外の出来事がつきもので、環境も自分も、変わり続けています。
ミモレはこの5年間で、たくさんの女性たちの出会いの場を作って来ました。月間ページビュー1600万、月間訪問者数250万人て、もう「ミモレ市」って自治体作ってもいいんじゃないかと思うくらい。私もミモレ大学で出会った読者の皆さんとの楽しいひと時が忘れられません。何より印象的だったのは、参加者の目の輝き。みんなミモレを信じてる、と思いました。ここなら本音を話しても大丈夫、ここに来る人は仲間だし、この時間には価値がある、という深い信頼が感じられました。生身の関係でもオンラインでも、そういう場所を持つってとても大事なことですよね。
今、いつも以上に豊かさとか喜びについて、考える時間が多いかもしれません。ひたすら仕事に邁進して来た人も、子育てで先のことまで考える余裕がなかった人も、この世界的な先の見えないPAUSE(一時停止)の中で、命と真剣に向き合っています。不安の中に、本当に大切なものがはっきりと見えて来たのではないでしょうか。
食べ物や住む場所や薬や仕事がないと人は生きてはいけません。同時に、孤立しては生きていけないし、美しいもの、楽しいこと、寛ぎの時間がなければ命は渇いてしまいます。外に出られない今ほど、ネットでの繋がりをありがたく感じられることはありませんよね。
ミモレがこの5年間で作って来たものは、「まだ見ぬ友への信頼」でもあると思います。みんなそれぞれに忙しくて、会ったこともない人もたくさんいるけど、でも、同じものを素敵だと思える仲間が私にはいるんだ、って感じられる場所。ここで言葉を交わしましょう。同じ文章を読み、写真に胸ときめかせて、同じ空を見上げて生きる仲間がいると思えば、一人の夜も怖くない。
私もこうして東京の部屋でキーボードを打ちながら、なんだか頼もしく、心強い気持ちになっています。今読んでくれているあなたの顔は見えないけれど、私はそこにあなたがいることを信じて話しかけることができます。ミモレという広場の存在感は、これからますます大きくなるでしょう。変化の中で見つけた小さな希望や喜びをシェアするコミュニティ。有り難うミモレ!いつか嵐が去った時に、みんなで思い切りお祝いするのを心待ちにしています。
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