自宅で消毒液をつくる

 

消毒には、高濃度アルコール、または塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が有効です。アルコールは入手困難でしょうし、あっても手指消毒用に取っておきたいと思いますので、ここでは塩素系漂白剤を推奨させていただきます。

 

消毒液の作り方については、厚生労働省や、ハイターやブリーチなどの製造販売をされる企業のウェブサイトにも紹介されていますので、そちらもご覧ください。

大雑把にですが、水道水1Lにハイターを付属のキャップで1杯ほど混ぜれば消毒液が完成します。

なお、米国疾病予防管理センター(CDC)はこの半分の濃度、すなわち水道水1Lにハイターを付属キャップ半分ほど、で作った消毒液を手指消毒に使用することも提案しています。アルコールが手に入らない場合にはご活用いただけると思いますが、保湿もよく行い、手荒れにご注意いただく必要があります。


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消毒作業の仕方


消毒作業が必要になる場所は、感染した方が使用したあらゆるエリアです。その方のデスクのみでは不十分で、個人のキーボードやタッチスクリーン、ドアノブなどオフィス内のよく触れる場所、共用のトイレやエレベーターのボタン、ATMマシーンなど、使用されたあらゆるエリアを消毒する必要があります。

対象範囲も広いので、専門の業者に依頼するのも手ですが、ここではご自身でやる場合の方法を紹介します。自宅の消毒でも活用できるかもしれません。

自身で消毒作業をする場合、接触感染が問題になりますから、使い捨ての手袋を装着しましょう。あれば、ビニールのガウンも着ておくことで衣服への接触も避けられます。

まず、汚れが目立つ箇所、ホコリをかぶっているような箇所は、汚れをとる作業から始めなければ、消毒液は十分有効になりません。まずは汚れを落としましょう。

なお、過去のSARSの際には、雑巾がけからウイルス感染を広げてしまったというケースも報告されています。普段の掃除とはスイッチを入れ替えて、汚れを落とした後に消毒作業を行うことが重要です。

目に見えた汚れを落とした後、あるいは目に見えた汚れがない場合、先程の消毒液を十分に含ませ、絞ったペーパータオル等で消毒する場所を拭き取っていきます。金属は劣化する可能性があるので、消毒した後に水拭きをするのが良いとされています。なお、消毒液との相性については、各製品の説明書なども参照してください。