4/4 感染から復活のチャールズ皇太子が臨時病院の公式開院式典にリモート出席
街はロックダウンが続くも、依然感染者が増加の一途をたどる英国では、医療用防護服に用品、そしてベッド不足も深刻に……。
しかし一方で臨時病院の建設が進んでいて、今月頭、1つ目となる仮設病院が完成し、その公式オープニングに、コロナウイルス感染から早急に回復されたチャールズ皇太子が出席されました。
現代の看護婦のルーツと言われるイギリス人看護婦、ナイチンゲールの生誕200年でもある今年。その名を配し、NHSナイチンゲール病院と名付けられた臨時病院の建設7つが予定されています。一つめとなる病院がロンドンにオープン!
国を挙げて医療従事者に敬意と感謝の意を表し、公式オープニングの式典には次期国王が出席されました。勿論、その方法はリモートで。スコットランドのご自宅とロンドンの病院前とで、ビデオを通しての参加という、王室にとっても新たな試みでした。
4/5 エリザベス女王が異例のテレビメッセージ
パレスによってタイミングが熟考された末、ロックダウンから2週間が経とうとする今月5日日曜日の夜、エリザベス女王のお言葉がテレビ放送。毎年恒例のクリスマス・メッセージを除き、これまで68年の女王の在位中、メッセージがテレビ放送されたのは、今回でたったの5回。そんな異例の”お言葉”を、英国国民約2400万人が視聴しました。
待ちに待っていた女王からのお言葉は、国民の期待以上に心に響き、元気と勇気を与えるものとなったのでした。
まずは現在最前線で働く医療従事者たちに心からの感謝を伝えられ、またそれらの人々のためにも外出自粛を受け入れている国民に対しても感謝をされました。
そして「皆が一丸となり医療従事者たちへ敬意と拍手を贈ったように、自制心、良きユーモア、仲間意識、これこそが英国のスピリット」であると、国民のプライドに訴えかけながら、「私達が確固たる決意とともに団結すれば、必ず乗り越えられるでしょう」と英国民としてのプライドに訴えかけながら、鼓舞されました。
さらに、「私達は成功します。そしてその成功は、私たち全てのものなのです」と終始ポジティブな表現を用いて、国民を鼓舞させられました。最後は、「まだもうしばらくは堪えなければなりませんが、良き日々はまた必ず戻ってきます。友人たちともまた。そして家族とも。また私たちは会えますよ」と。
最後の言葉は、第二次世界大戦中、軍の恋人と称された人気歌手ヴェラ・リンの曲“We’ll meet again”から引用されたと見られ、明日への希望を感じさせるお言葉で締めくくられたのでした。
重要なところでは、シンプルかつ明確に断言されているところが印象的で、そんな女王のお言葉に、国民が安心感を抱き、希望とともに信じようと思えるのでしょう。
歴代最長在位記録を持つ英国の母、エリザベス女王は、まさに国民をまとめ、国を1つにしたといっても過言ではありません。
同時にエリザベス女王という存在自体が、”国民の希望”であることも実感した瞬間でした。
4/9 キャサリン妃&ウィリアム王子が医療従事者の子供達をサポートする先生達を称賛
基本、全学校が閉校となっている英国で、日夜国民のために働いている医療関係者の子供達をサポートをしてくれている学校や先生、スタッフの人たち、そして子供達とのビデオチャットを実施。
イースターを目前にし、病院で働く親と一緒にお祝いができない子供達に対しお二人は、両親に対する敬意とともに称賛され、そして激励の言葉をかけられていました。
また、やはりここでも、自分の家庭を犠牲にしつつも子供達のサポートをしている先生たちやスタッフの人々へ、感謝の言葉を述べられたウィリアム王子とキャサリン妃でした。
4/16 ウィリアム王子がビデオ電話で医療関係者や軍の隊員に感謝の意を伝える
2件目となるバーミンガムでNHSナイチンゲール病院が建設された際には、王位継承順位第3位のウィリアム王子が出席され、同様のビデオ電話を通じて出席。そして建設に関わってくれた医療関係者や軍の隊員たちへ、言い尽くせないほどの感謝の気持ちと大仕事に対しての労をねぎらわれました。
4/17 キャサリン妃&ウィリアム王子は精神面でもフォロー!メンタルヘルスの活動も
そして先週末には、キャサリン妃&ウィリアム王子夫妻が、兼ねてから熱心な活動をされていたメンタルヘルスに関する働きかけも。
英国国営放送BBCの朝の番組、“ブレークファスト・クラブ”にZoomを通じて出演され、コロナウイルスのパンデミックが人々のメンタルヘルスにいかに影響をもたらしているか、そしてこのような状況だからこそ、メンタルヘルス・ケアの重要性について語られました。
「(オンラインツールを使ってコミュニケーションをするなど)自宅待機中でも、人々と繋がり続け、ポジティブな状態を保ち、友人たちや家族と会話が出来ることがとても重要」と、かつてはネット社会に対し危惧されていたご夫妻も、現状を考慮し、ハイテク利用を推奨されています。
「これが終息した時には、より大きなグローバルなコミュニティとなっていることを心から願います」とも述べられたのでした。
また、英国政府の執行機関、イングランド公衆衛生サービスと連携し、メンタルヘルスのキャンペーンにも参加をされています。今日から放送されるキャンペーン動画の中でお二人がナレーションも務められています。
辛いのは皆同じで、不安や恐れといった感情を抱くのも当然のこと。それを抑え隠すことなく感情に向き合い、誰かに話すことが大切だと訴えられてこられました。
これは英国だけではなく、我が国や世界各国にも同様に言えることだと、常々感じています。
プライベートでボランティア活動をする、ロイヤルメンバーの方々の目撃も!
一方では、お二人ほど大きくメディアに取り上げられない、他のロイヤルメンバーの皆様もプライベートでボランティア活動をされているお姿が目撃。
ウェセックス伯爵夫人ソフィーさん(エドワード王子の奥様)が、24時間働く地元のNHSの医療従事者たちのために、食料を供給するお手伝いをされていました。
また、昨年性的スキャンダルで国内を騒がせ、公務からリタイヤという衝撃的な結果となった、女王の次男アンドリュー王子も元妻セーラさんと一緒に、地元のホスピスへイースター用のプレゼントバッグを作リプレゼントされるというボランティア活動に勤しまれる姿が目撃されました。
公的には姿を見せられずとも、奉仕の精神は変わらず。もしくは、まさかイメージアップを狙って?なんて穿った見方をしてみたり……(笑)。
いかがでしたか?
国民のために何が出来るか、国民が何を求めているのかを考えながら、常に寄り添おうとされているお姿が、分かりやすく伝わりますよね。
伝統や、“こうあるべき”といった価値観にとらわれ過ぎることなく、国民とともに時代を超えていく、英国王室からはそんな軽やかさが感じられます。
「変わった表現にはなりますが、英国の人々は、危機的状況にいる時、ベストなんです。いつどこで逆境が訪れても団結するという、特異な才能があるのです。」
英国国民について、こう称賛されていたウィリアム王子でしたが、そんな国民を率い一つにまとめているのが、エリザベス女王を筆頭にロイヤルファミリーという存在です。
前回記事「【キャサリン妃】外出自粛中のおうちファッションはZARAで」はこちら>>
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