モノが多くても、家が狭くても、片づけが苦手でも、捨てられなくても、大丈夫です。
「使用頻度」と「愛」を軸に、1つひとつのモノとじっくり真剣に向き合い、分類し、収納し、メンテナンスをしていきます。 
また、私の提案する方法は、「1日で部屋を片づけたい!」という人には、あまりおすすめできません。 
モノを「一気に捨てる」ことで、部屋は2〜3日でかんたんに片づいてしまいますが、 この記事では、じっくり、ゆっくり、モノに向き合いながら、一生ものの快適な住まいをつくりあげていくことを目指します。 

 

「片づけ」とは、整理・収納・整頓の3つの作業によって成り立ちます。 
それぞれの目的は、次の3つです。 

●整理……1つひとつのモノを所有する意味を定義する 
●収納……モノを使いやすい状態に配置する 
●整頓……使い終わったモノを定位置に戻す 

 

片づけを構成するこの3つに取りかかる前に重要なのが、片づけの「見積もり」です。 
見積もりとは、現在自分が所有しているモノの量や稼働率(どのくらいの頻度で使用されているか)から、片づけるべき対象や順番、所要時間、スケジュールを決める作業です。

もし「私って捨てられない、片づけられない……」と悩んでいても、大丈夫。 
たんに、あなたはミニマリストに向いていなかったのではないでしょうか。
私もそうでした。

なぜなら、モノを愛しているから。
さあ、モノを愛するあなたにマッチした、あなたらしい片づけを、一緒にはじめていきましょう! 

次回は、「モノの量を減らさず、片づいた部屋を最小限の努力で維持する」ための基本をお伝えします。
 

 

『モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ』
 

著者:米田まりな ディスカヴァー・トゥエンティワン 1500円(税別)

モノを愛する人へ贈る、「捨てなくても片づく仕組み」を紹介。モノを手放さすことなくすっきり整理された部屋を手に入れ、リバウンドしない習慣を教えてくれる一冊です。


構成/小泉なつみ

第2回「【片づけ術】整理収納アドバイザーが教える「捨てずに片づける」極意4つ」は5月3日公開予定です。