こんにちは。フラワーデザイナーの石田桂です。
4月が終わってもう5月!
非常事態の日々ですが、本当に美しい初夏の季節です。フランスでは5月1日を「Jour de muguet(スズランの日)」とし、親しい人や家族の幸運を祈ってスズラン(フランス語ではMuguet/ミュゲ)を贈る習慣があります。
実は、日本でも広まりつつある「スズランの日」。皆さまはご存じでしょうか?
花贈りでも、時には日保ちではなく気持ちが大切。
今回のテーマは、「スズランの日」にちなんスズランのブーケです。 スズランは私自身とても好きな花で、主宰しているお花教室のシンボルフラワーとしてカードなどにデザインしています。純白の鈴の音が聞こえそうな花姿はとても可憐。香りも清楚で透明感があります。語りだすと止まりません。 スズランをこよなく愛する私からお伝えする、スズランで可愛いブーケを作るポイントはこの3ヶ条です!
①スズランはそれだけで可愛い
身もフタもないのですが(笑)これに尽きます。 スズランはその花姿全体が可愛いです。完成された可愛らしさの前にプロの技など不要です。ただただ、森に咲く花を摘んで束ねる。そんなイメージでスズランだけを束ねてください。
②花のサイズと雰囲気を合わせる
スズランのように、茎が短く小さな花は他の花とのコーディネートが難しいです。あえて手を加えるなら同じサイズ感の花、似た雰囲気の花を合わせましょう。具体的には野ばらのような雰囲気のSPバラやグリーンベルなどを合わせるとナチュラルなブーケになります。普通のバラや芍薬など大きくて存在感のある花はスズランを隠してしまいますし、ラン、ワイルドフラワー類は雰囲気が異なるので一緒に束ねない方がいいです。色はすっきり白とグリーンのみで清楚に束ねてあげてください。
③日保ちより気持ちを大切に
切り花のスズランは決して日保ちする花ではありません。いい状態は3日が限界でしょうか。 花贈りのシーンでは”日保ち”がどうしても最優先になってしまいます。せっかくなら花を長く楽しんでほしいので当然ですよね。でも、贈ったスズランで幸せを感じてほしいという気持ちも日保ちに負けないくらい大切です。むしろ日保ちじゃなく気持ちで勝負!そんな価値観で時にはブーケを選ぶこともアリです。
それでは本日のうぬぼれポイント3ヶ条
①スズランはそれだけで可愛い
②花のサイズと雰囲気を合わせる
③日保ちではなく気持ちが大切
・スズラン
・SPバラ(グリーンアイス)
・SPバラ(エクレール)
・グリーンベル
・宿根スイートピー
・豆の花
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