ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載。今回は、45歳で12歳下の彼と結婚したという美知子さんのお話を伺います。
ついに来ました。アラフィフの私にも、夢と希望を抱かせてくれる晩婚さんカップルが…っ!!
40代のとき、彼氏居ない歴15年目を更新し、「男は福山だけでいい」ともはやリアルでの恋愛をあきらめていた美知子さんが、なんと12歳年下の男性と45歳で結婚。しかも美知子さんは私と同い年…!
かつてこんなにも胸が踊るエピソードを聞いたことがあっただろうか? ―いや、ない! ―思わず反語になってしまうほど前のめりで、お話を伺わせていただきました。
さかい:一体どこで知り合ったんですか!?
美知子さん:紹介制の投資クラブというのがあって、そこで知り合ったんです。私、めちゃくちゃ面食いのイケメン好きで、男性に対しての理想が高いんですよ。すべてが自分より優っていて尊敬できる相手じゃないとイヤ。そんな人いるわけないというのは自分でもわかっていて(笑)。
元彼を引きずって、ずっと彼氏がいなかった30代にはタレントの福山雅治さんに逃げ(本人談)、「私には福山がいるからいいわ」と思って居た美知子さんは、気づいたら40代に突入。「このまま一生ひとりなのかな」と思っていたし、両親や姪っ子からもそう思われていたそう。
それがなぜ、突然恋に落ちたのか。
美知子さん:同じ勉強会に参加していた友人カップルが、なぜかことあるごとに「美知子には勉くんみたいなタイプが絶対にいいんだよ」と囁いて来て。彼は全く私の好みの外見でもないし最初は興味なかったんですが、言われてるうちにだんだん気になって来ちゃったんです。
ある日、勉強会の仲間が某大御所歌手のコンサートに行くメンバーを募り、そこに美知子さんと彼が参加。全員席はバラバラたったのに、美知子さんと勉さんの席は隣同士に。
美知子さん:彼は「グッズがあった方が楽しめるよね!」と、みんなの分のコンサートグッズを買いに行ってくれたんです。そのあとみんながお金を払ったのですが、私には「いらないよ」って。それで「優しい♡」って、余計に気になり始めました。
「好きになっちゃったかも」と戸惑う美知子さんに、前から勉さん推しだった友人が「飲みに誘えばいいじゃん」と背中を押してくれました。
「この前のお礼にご馳走するね」と誘うと、なぜか勉さんは、コロコロのついたキャリーケースで茨城から表参道に参上。
美知子さん:彼は茨城に住んでいて遠かったので、飲みは夕方5時からスタートしたんですが、「表参道ってすごい都会だな〜。お祭りでもやってるみたいな賑わいだね!」ってはしゃいだりしてました。 「泊まるところはあるの?」って聞いたら、宿は取ってないけどなんとかなるでしょ、って。彼、ちょっと天然なところがあって、みんなに可愛がられるタイプなんですが、ちょっと訛ってるところも可愛いんですよ。
飲みの場で、美知子さんが「ひとりで飲みに行くのはさみしいから付き合ってね(飲みに)」と言ったのを、「私と付き合って」という意味だと勘違いして、ふたりはその日から付き合うことになったそう。
ええ〜〜〜〜! すごい勘違い(笑)。でもある意味、彼が天然だからこそ仲が進展することができたのですね。
美知子さん:そのとき私は42歳。彼はまだ20代でした。
20代!? ―仕事で20代のイケメン俳優などに会っても「私にもこれくらいの息子が居てもおかしくないんだな〜〜」としか思えないようになってしまった私にはかなり衝撃。だけど美知子さんは「年下は本当にいいですよ! 皆さんにおすすめしたいです!」と力説するので、なぜ年下はそんないいのか(ちなみにふたりの干支は一緒)、その理由は次回に続けたいと思います。
構成/川端里恵(編集部)
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