常々気になっていることがありました。よくドラマとかで男性が上裸(上半身裸)になることがありますよね。そのたびにメディアはよく「サービスショット」なんて書きたてるわけですが、思わずそこで立ち止まるのです。はたして本当にサービスなのだろうかと。

これは僕だけじゃないと信じて書くんですけど、脱いでる推しより、着衣している推しの方が好きなんです!(大声)
 

推しの肌色面積、多い方がいいか、少ない方がいいか


このオタク界を二分する、推しの肌色面積問題。昔は僕も特に深いことも考えず、そりゃあ肌色面積は多いに越したことない党の党員でした。その常識を覆させたのが、俳優・高橋一生です。

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2018年2月、第42回 エランドール賞授賞式に出席した際の様子。 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ

世がドラマ『カルテット』(TBS系)で沸きに沸く頃、御多分に洩れず高橋一生の色気に理性のJアラートがバンバン鳴っていた私。毎回のエンディングテーマで高橋一生がカメラのファインダーを覗くたびに視神経をやられ、壁にもたれて悩ましげに歌いあげるたびに正気と狂気の境界線がどろっどろに溶けまくっておりました。そんな高橋一生が、旬の俳優を素っ裸にすることで定評のある『anan』の「官能の流儀」特集に登場したのは、2017年3月のこと。春の陽気に誘われて、並びましたとも朝から本屋に。

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著者私物

表紙から惜しげもなく大人のボディをさらすイッセイタカハシ! 『anan』でおなじみ、外国人の女性モデルとカラむとなぜか嫉妬心が沸き起こらない魔法のテクニックで、ベッド上でこれでもかと睦み合うイッセイタカハシ! それはもうイッセイタカハシここにあり、という内容で「これが550円で手に入るなんて、550万円の間違いでは?」とひとり日本の市場経済にインフレを爆発させていたのですが、その反面、うっすらと感じていたのです、何かが違うと。

 

その違和感の正体は、14ページのグラビアをひと通り舐めるように見つめ、もう一度頭に戻ったときに気づきました。あられもないイッセイタカハシがてんこ盛りの14ページで最も熱盛だったのは、最初の方にある、普通に服を着て外国人モデルとおでこをこっつんこして、いつものくしゃっとスマイルをしている高橋一生だということに。

高橋一生は、服を着ている方がエロい。これ、『トリビアの種』ならタモさんはきっと「満開」レバーを引いてくれる新定理。もちろん脱いでる高橋一生もいいのですが、明らかに歩くおしべになっているのは、白シャツを腕まくりしてヴィオラを弾いている高橋一生なのです。授粉したい。

 
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