美容室にいく前にまずやるべき「自分の棚卸し」

 

さとゆみさん:だったら髪を切る前に、麻耶さんが今から3ヶ月くらいどんなイメージで自分を表現していきたいかとか、お仕事やプライベートなどどんなことを大事にしたいかを棚卸ししてから行かれるといいと思いますよ。

麻耶さん:先のイメージをして美容院に行くなんて、これまで一度もなかったです。そこまでの棚卸しをして、美容師さんにめんどくさいなとか思われないですか?(笑)

さとゆみさん:だ〜いじょうぶ!美容師さんってそういうのが大好きな人ばっかりなんですよ。私が髪型に悩んでいる人たちに向けて行うワークショップでは、自分がどんなふうになりたいか、3ヶ月から半年先くらいの自分をイメージして20個の形容詞を書き出してもらうんです。

麻耶さん:20個も!?

さとゆみさん:多く感じるかもしれないんですが、意外とみんな書けるもので。キャリアウーマンに見られたい、癒やし系になりたい、色っぽくなりたいとか、そういうのをバーッと書き出して、なかでも自分の中で特に大事なものを3つ選んでもらうんです。で、オーダーする練習までする。美容師さんに伝えるのって恥ずかしいじゃないですか。

麻耶さん:恥ずかしいです〜。

さとゆみさん:だから、それを言えるようにきちんと理由づけをするんです。たとえば、「私は最近若い子たちのプロジェクトに入っていて最年長だから、ちょっと年上っぽく色っぽく見せたいんです!」とか。声に出すところまで練習してから美容室に行ってもらうようにしています。

麻耶さん:そうか!あんまり考えないで行くとたどたどしくなってしまいますもんね。

さとゆみさん:そうそう。「ショートにしてください!」って言っても可愛く見えるショートとかっこよく見えるショートって違うんですよ。美容師さんはまったく違う切り方をするんです。だからせめてそこだけでも、どっち方向のショートにしたいのか伝える。

麻耶さん:どっち系がいいかを自分で選んで伝えることが大事なんですね。かっこよく見えるショートも自分の選択肢にあるなんて夢が広がります!

さとゆみさん:もちろん麻耶さんのお顔立ちは可愛らしいから、かわいい髪型が似合うんですけど、そんな中でちょっとシュッとした大人っぽい感じも作れるんですよ。

麻耶さん:今度行くときは言ってみようかな〜。

さとゆみさん:言ってください言ってください〜。美容師さん喜んで腕まくりしてくれると思う(笑)。

麻耶さん:これまで「お任せで」って言う方が、美容師さんの技術を最大限、自由に発揮できると思っていましたし、美容師さんも嬉しいことだと思っていました。

さとゆみさん:付き合いが長い美容師さんだったらそれでもいいと思うんですけど、イメチェンしたいときはちゃんと伝えたほうがいいですね。

麻耶さん:ちなみに、さとゆみさんはどのように美容師さんに伝えているんですか?

さとゆみさん:私ですか? 昔は、年上のカリスマ美容師と呼ばれるベテランの方々と仕事をご一緒することが多かったので「仕事ができると思われたい」「コイツ分かってるなと思ってもらえるようなデザイン性のあるスタイルで」と伝えていたので、大体刈り上げられてました

(一同爆笑)

 

さとゆみさん:でも今は、現場に来る美容師さんがどんどん年下になってきたので、怖い人って思われるのが一番困るなと思って。年下の人に優しいお姉さんって思ってもらえるように「優しく・女っぽく・少し色っぽい感じで」って伝えていますね。私がハキハキ物を言うタイプなので、自分にないところを髪型に補ってもらおうと。

麻耶さん:なるほど〜。刈り上げから色っぽくて優しいお姉さんになったときは、周りからの印象は変わりましたか?

さとゆみさん:「丸くなりましたね〜」ってすごく言われます。でも、そんなに性格は変わっていないはずなので、見た目の印象で言ってるんじゃないかなって思うんですよね。

麻耶さん:面白いですね!ミモレでファッションに合わせていろんな髪型をさせていただいたときも「全然印象違うね!」とか「かっこよく見える」「おしゃれに見える」とか言ってもらえたりして。髪型って大事なんだなって思いました。

さとゆみさん:その通り!麻耶さんもこれからショートにしたいということなので、せっかくだから棚卸ししてみましょう。

麻耶さん:はい! 

次回は麻耶さんのなりたいショートヘアの3つのキーワードを探します


取材・文/宮島麻衣
構成/片岡千晶(編集部)

 

前回記事「「数秘」をミモレ編集部のチームマネジメントに生かしてみたら?」はこちら>>

 
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