日本のブランドが格好良い。ヨージやコム・デ・ギャルソンなんかのハイブランドは、勿論フランスにも支店があって根強い人気があるのだが、私が言いたいのは、まだ日本にしか店舗のない、ハイクやエイトン、マディソンブルーなんかの、比較的新しいブランドの事だ。素晴らしい縫製、クオリティの高い生地、こだわりのデザインが、手に届く価格で手に入る。敢えて高いお金を出して、フランス製を買う必要って、ある?なんて、考える様になってから久しい。

デニムやシャツなどの、男寄りのアイテムには、ピアス、ネイル、ヒールなど、体の先端に女性らしさをプラスしてフェミニンに仕上げたい。

ルクスルフトというブランドが大好きで、特にシャツを愛していた。『贅沢な空気感』を意味するブランド名と、『ハイクラスの素材、動きやすく体のラインを綺麗にみせるパターン』というコンセプト。そこにデザイナーの児玉洋樹さんの、自称≪洋服のヘンタイ≫とまで言う程の細部へのこだわりが、あくまでも控えめに輝いていた。今回着用のギンガムチェックの麻のシャツは、十年以上も前から愛用しているのだが、着れば着る程体に馴染み、私の体のラインが形状記憶されているかの様だ。児玉さんのシャツの代名詞≪バストラインの隠しボタン≫のお陰で、襟から胸元にかけての、絶妙な開き具合が実現する。麻100%の生地が肌に心地良く、洗いざらしを一枚でサラッと着るのが良い。今年初めてこのシャツを身に着けて、嗚呼、初夏がやって来たのだ、と思った。

ルクスルフトは今春から生まれ変わり、レリルという名前で再出発したそう。『現代のライフスタイルに寄り添い、一日の気分を体にデザインする服』をコンセプトに、更にパワーアップした児玉さんの創るお洋服達を早く見たい!いつか日本に帰省する日まで、楽しみに待っています。

ダメージ加工が施され、裾がフリンジにもなっている主張のあるデニムは、数年前のアクアガールと大草ディレクターのコラボ商品。数々のパリジェンヌに「それ何処で買ったの?!」と道すがら呼び止められるこの逸品はその名も≪大草デニム≫!ハイウエストがお腹とお尻を包み込み、コロナ太りをカモフラージュ(しつこい)。程よいストレッチが効いているから締め付けが無く動きやすい。驚くほど柔らかな生地は、軽く薄く、初夏に持ってこいだ。

一年毎にデニムのアップデートを!なんて大草ディレクターは言うけれどさ、私、コレを当分手放す気は無いなぁ。だって凄く良いんだもん!

「これはね、もちろん東京で買ったの。日本のブランドってカッコイイでしょ!」パリジェンヌ達にここぞとばかりに自慢する。嗚呼、何と爽快。Hiroko! いつか日本に行って、カードが溶けるまで買い物がしたいわ!と言う友人達を引き連れて、東京でショッピングをするのが私の夢でもある。そういう事なら任せておいて!コロナ収束後に、いつかきっと、ね。

 

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