――今回のコロナで、森永さんが買ったものはありますか?

 

森永:「ゲーミングチェア」と呼ばれる、長時間ゲームをするゲーマー向けに開発された椅子を買いました。

というのも、オンライン会議や書く仕事が増えて、椅子に座っている時間がかなり長くなったんです。以前は1日5~8時間くらいだったのが、書籍の執筆中だったこともあって、1日10数時間座っていることもありました。
フルフラットにして仮眠をとることもできて、いい買い物でした。

 

――仕事のパフォーマンスが上がるものへの投資も大切ですね。

森永:そうですね。あとは、オンライン会議用のヘッドホンも買いました。以前はカナル型という、耳に差し込むイヤホンを使っていたのですが、まわりの雑音を消してくれて便利ですが、自分の声のボリュームが分かりづらくて……。

先日AbemaTVの生放送に出演したときに、自分がどれぐらいの音量で喋っているのか分からなくて、高圧的に怒鳴っている人のようになってしまったので(苦笑)、大きなクッションがついているオーバーイヤー型のヘッドホンを買いました。1万円ほどでしたが、相手の声も聞きやすいですし、自分がどれくらいの音量で話しているのかも把握できて快適です。

――使う頻度や満足感、仕事に活きるかどうかなどによって、高くてもいい買い物ってありますよね。

森永:本当にそう思います。「安物買いの銭失い」という言葉もありますから。
ワゴンセールでイヤホンが500円で売っていても、使いにくかったり、数回使って壊れたりするくらいなら、5000円以上だとしても、最初からしっかりしたものを買った方が賢いと思います。

金額だけを見て「安いからいい。高いからダメ。」などと判断するのではなく、たとえば値段を耐用年数で割ってみるなど、「本当の数字」で考えたいですね。

――買い物の際も「賢さ」が大事……。

森永:それから、割引クーポンなんかも意外とバカにできないと思います。
2割引クーポンなどもありますが、投資で1年間で2割のリターンを得ようと思ったら、相当大変なこと。投資の場合は減る可能性もありますが、割引クーポンなら必ず割引されて確実にお得ですしね。
クーポンを使うのはかっこ悪いと思われがちですが、賢く使う時代だと思います。

今回のコロナにより落ち込んだ経済は、そう簡単にコロナ前の状態に戻らないと私は考えています。その対策としては、自分のお金の使い方を賢く見直して、さらに収入源を増やすこと。そのためには、「株などへの投資」だけでなく、「自己投資」もぜひ考えていただきたいと思います。

取材・文/西山美紀
構成/片岡千晶(編集部)

 

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