人をジャッジしないヘルシーな場所〔ミモレ編集室〕


 Nariさん 

はじめまして。〔ミモレ編集室〕1期生のNariです。結婚で韓国に移住して12年目となり、小学生1年生と3年生の女の子が2人がいます。住めば都とはよく言ったものの、日本ではどうだったけな?などといった感じで、今や日本に帰るとお上りさんのようになっている私です。

「ミモレ」というウェブマガジンが、私のパソコンの「お気に入り」に追加されてから早数年。編集長が何度か代わるにつれてミモレカラーも少しずつ変化していった気がします。最近では多方面にわたるその分野の専門の方たちが、政治、社会、教育などについて一石を投じる記事も多く刺激を受けることが多くなりました。ファッションや美容も好きなのですが、それだけではない何か、私たちミモレ世代に、大人になるって悪くなくね?と思わせてくれる、「今」のミモレが私は好きです。

そんなミモレで〔ミモレ編集室〕という有料会員向けのコミュニティを始めることを知り、私は即座に入会することを決めました。「楽しそうだから」という理由だけでほぼ決めた入会でしたが、3か月たった今の私の気持ちを、2期生のみなさまに素直にお伝えできたらなと思います。
 

①入ってよかったと思うこと

今までに〔ミモレ編集室〕へいくつかブログをあげました。ファッションも大好きではあるのですが、実際に書きたくなったテーマは文学、ジェンダー、文化などについてでした。本来とても関心があったのですが、語ることのできる場所がなく、それを得たことがまず一番よかったなと思えるところです。

友人やママ友たちと、実際そういう話題になることは少ない、もしくは皆無です。ただ私の場合、お酒の席になると自分の中にある議論魂が顔を出してきて、相手を質問攻めにしてしまったりすることもあって、けっこううざったく思われているかもしれません(笑)。結局最後にははぐらかされたり、笑いのオチに落ち着いてその話題はスルーされたり、もっと語りたかったなあ・・と不完全燃焼で家路につくこともあります。

ファッションや美容の話をすることは気軽にできても、教育やジェンダー、文化、地球環境など、思考スケールのテーマが無駄に壮大になってきて、ああ、だれかと話したい。意見を聞いてみたい。と思ってもそういう機会は実際あまりないんですよね。本などでインプットはできるけれど、実際に誰かと語りたいと思う時があるのです。話す相手がいないがために、うちの場合は夫がまさに被害者で、起承転結が完全に無視された、且つ私の感情がたっぷりとはいった壮大なテーマ話を永遠に聞かされることもしばしば(笑)。 

前置きが長くなりました。

そんなテーマに関心を持たれている方が〔ミモレ編集室〕には想像以上に多かった!ブログ記事にコメントを載せるとどんどん盛り上がることもよくあり、ただ少し重いテーマの時なんかは、こんなコメントしてしまって大丈夫だろうか・・と思うようなこともたびたびあり言葉選びにも慎重になっていましたが、まず、自分の意見も一意見として受け入れてもらえる、そしてそこから多様な意見を知ることができる。そういう流れがこの〔ミモレ編集室〕にはあるなと感じています。

ドラマ談議からジェンダー論まで。ミモレ「給湯室」の話題は?_img0
 

例えばこれは、日本でも話題になったK文学『82年生まれ、キム・ジヨン』という本をもとにして、韓国でのジェンダーについて自分なりの考えを綴ったブログです。とはいえ関心はあるものの、突然、書くぞ!となるようなテーマでもなく・・ところが〔ミモレ編集室〕では、「ジェンダー」というテーマですでに盛り上がっているブログ欄やコメント欄を見て私もおおいに刺激され、韓国在住12年間で経験したことの視点から自分なりに書いてみたものです。

また〔ミモレ編集室〕開催を知って最も共感したことが「ジャッジをしない」というものでした。結婚している人、していない人。子供のいる人、いない人。仕事をしている人、していない人。女性たちの多様性の中にこそ学ぶことがある。というのは今の時代に合っているとてもヘルシーな価値観なのではないかと感じています。

女性たちの間で嫉妬をしたり、いがみ合ったり、専業主婦vsワーママといったテーマなどで炎上している場合じゃないよねと常々思っていたのです。

ただ、分かっている一方で知らず知らずに固定観念を持ち「ジャッジしている」自分が、歳を重ねるにつれ顔を出すようになったのも事実。自分の歩んできた人生が長くなればなるほど、偏った価値観や先入観が自分の内面に居座り始め、柔軟に、しなやかに考えられない。人の話を聞いていて、自分とは違う価値観だったらそれを否定したくなったり、正しさを説いてみたくなったり……。

でも、ここ〔ミモレ編集室〕はまさに多様性に富んだ女性メンバーのコミュニティ。多様なライフスタイルが所狭しと日々アップロードされていきます。それに触れることで、「ジャッジしそうになっている」自分に向き合って気づきをくれる、そんな居場所になっています。
 

 

②得たもの

年齢幅が広い〔ミモレ編集室〕。色々な人生経験をされた方がブログを書いてくださって励みになり、勇気をもらっています。まずこれが一つ目でしょうか。

ここではおしゃれや美容、「女」を刺激させてくれる素敵なものはもちろんですが、反面、人生のキラキラしたことばかりでないものをシェアしてくれる方々がいることにとても勇気をもらっています。やさしさと可愛らしさを持ち合わせつつも、その背景には、覚悟を決めてここまで人生を歩んできた、編集室メンバーのストーリーに胸が熱くなったり、涙が出そうになったり、励まされたり。また、新たなテーマを吹き込んだ話題に刺激をもらうことも多く、どれもが自分の交流関係だけでは聞くことも知ることもできなかったようなものばかりです。

二つ目は「好き」を自由に純粋にさらけ出せる場所であること。恥ずかしさや戸惑いよりもまず伝えたい。そしてそれに共感してくれる人とつながりたい。という願いが叶う場所です。

③これから期待すること

個人的なことにはなりますが、環境問題に今とても関心があります。ここ数年の尋常ではない夏の暑さや、毎年起こっている豪雨や台風。今回のコロナも環境異変から来た新たなウイルスだと言われています。

「そろそろ考えないとね」ではなく、「今すぐどうにかしたい」のにどうすればいいのかわからずに過ごしているのが現状です。この問題についても〔ミモレ編集室〕に関心のある方がたくさんおられるようです。

このご縁を無駄にすることなく、ともに勉強できる場所、語りあえる場所、そしてどんなに小さなことでもアクションを起こせるような可能性を作っていただけたらとても嬉しいです。

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Nariさん

アメリカ留学中に知り合った韓国人の夫と出会い、2009年に結婚、韓国に移住しました。出身地は大阪です。6歳と9歳の娘二人の母でもあります。ファッションと語学とお酒が好き。趣味は読書で、最近は自己啓発系のものをよく読んでいます。


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