口癖にさようなら
「なるほど」「確かに」は”偉そう”あいづち

 

次は気軽に使うとリスクが高いあいづちです。なるほど!と確かに!は「タメ口?」「上から目線?」「プライドが高い?」「口だけ?」と相手に誤解されてしまう(または本音がバレてしまう)“偉そうあいづち”なんです!特に目上の人、敬う相手には使わない方がいいですね。この「なるほど、確かに」は、使う人によって理由が違いますが、共通しているのは、とても便利な言葉だということです。

「なるほど」「確かに」とあいづちを打つ理由
・「仕事ができる風」に聞こえるので敢えて使っている
・相手の言っていることを理解し、一理ある、と認める意味で使っている
・正直、相手の話をあまり聞いていない時にこれで会話をしのぐ

口癖の人はこのどれかに当てはまりませんか?どの理由にしろ、イラっとされてしまう場合があります。例を挙げてみます。

 

【偉そうに聞こえるあいづち例】
社長「新プロジェクトでは君と、君の先輩のAさんをメンバーに入れようと思っているんだ」
部下「なるほどなるほど」
 
繰り返しも重なり、これは失礼なのがわかりやすいですね。ではこちらはどうでしょうか? あなたは後輩と話しています。

【この例文、あなたなら失礼だと感じますか?】
あなた「このソフトで、こうやると……ほら、これで前より作業が楽になるよ」
後輩「なるほど!たしかに!教えていただきありがとうございます!」
 
読んで何も感じない人もいれば、失礼だなあ、と思う人もいるでしょう。わざわざ使って、あいづちひとつで自分のイメージを下げてしまうのはもったいないですね。これを機に「なるほど、確かに」はリスクが高いあいづちで、言われると嫌がる人も多いと知っておくことが大切です。言い換えの表現例は以下の通りです。

「なるほど」「確かに」はこう言い換える!
同意&納得→はい。承知しました。そうですね。 発見→そうなんですね!そうですか!勉強になります。知りませんでした。ありがとうございます!

口癖になっているのを直したい人は、「なるほど、確かに」と口から出そうになったら違う言葉や、うなずき、または沈黙にひたすらスイッチ。意識すると、いかに自分が「なるほど族」だったか実感します。そして周りの人の「なるほど」まで気になり始めます(笑)。家族や同僚に「なるほど、って言ったら指摘して」と協力してもらうもいいでしょう。1ヶ月もすれば口癖は消えてなくなっているはずです。