教養を持つと思いやりが生まれます


教養とはどんな時に役に立つのでしょうか? というご質問ですが、まず教養があるということは、世の中にはさまざまな人がいて世界観があることを知るに至るので、視野が広がり、幅広く物事を捉えられるようになり、他者への配慮や思いやりも生まれやすいのではないでしょうか?

どんな時に役に立つか、すぐには思い当たらなくても、その学びで、結果、人間性を高められると思うのです。

創造力や変化に対応する力になり、人生が豊かになると思います。お子さんへの見本として、学ぶその姿を見せることも、良い影響があるのではないでしょうか?

人を諌めるような難しい場面でも「この本、面白いことが書いてあったから読んでみたら?」と、機転を利かせて渡すことができて、変にお説教くさいことを言って、人間関係をこじらせなくてもよくなりますし、相手を間違えて傷つける機会も少なくなるかもしれません。“教養は身を助ける”と思います。

だから、焦ってアウトプットの答えを意識しすぎずに、今のインプットを楽しんではいかがでしょうか?

現在はお子さんを立派に育てられながら、英会話の勉強も楽しんでいるあなたは、看護師の資格も持っている! 将来は仕事に復帰したいと思えばできる! 最高じゃないですか! 

未来を憂うことで自信をなくしたり、まわりと比較して社会性がないのではと思い込んでしまうかもしれませんが、人と比べなくていい。人それぞれの人生に、人それぞれの楽しみ方があります。比較するなら私だってあなたが羨ましい! 街中で倒れた人を助ける知識があり、困った人のお役に立てる。さらに将来、英語をマスターすれば、外国から来た体調が悪い方の力になれるかもしれない。それって、素晴らしいことですよね!

教養とは、深まるごとに自分がだれかのお役に立てるという自信にも繋がると思います。今だけを見て他人と比較しなくてもいいのです。自信を持ってください! 私から見たらあなたは最高!

 
取材・文/宮島麻衣
(この記事は2020年7月16日に掲載されたものです)

 

前回記事「依存してくる母と距離を置いてしまいました…アン ミカさんが考える母娘とは」はこちら>>

 
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