タレントのアン ミカさんとともに、人生の第二ステージ「セカンドステージ」を前向きに考えていく連載です。
夫婦・親・子どもとの関係や職場の人間関係や自分自身の将来や健康など、人生の第二ステージを前にしたミモレ世代の悩みのタネは尽きません。今回はミモレ読者から寄せられたお悩みをアン ミカさんとともに考えていきます。
日常の変化を嘆くのではなく、この悩める時間を、これからの人生を前向きに舵取りしていくための準備期間に充ててみませんか?
【夫にまつわるお悩み】
今年1月、夫は23年勤務してきた会社を突然辞めました。
そこから就職活動を始めて2ヶ月。好条件の会社に就職が決まりましたが、わずか2週間で解雇に。外資系企業から中小企業への転職だったので、最初から謙虚さもなく上から目線でした。それを不満に思った社員が社長へ直談判し、解雇になったのです。
酒乱で迷惑をかけたり、常に上から目線で物言いする夫の全てがここにきて表れたような気持ちです。ただでさえ、この時期。就職が決まるかも不安。夫を支える気力もありません。
私は正社員ではありませんが、自立して働いております。しかし大学生と中学生の子どもがおり、さすがに二人を養えるほどではありません。現状を変えることは本人しか出来ませんが、自分の気待ちをどう持っていけば良いかをご相談したいです。
(Sweet39・44歳)
ときには自分の自尊心のために戦うことも必要です。
Sweet39さん、ご相談ありがとうございます。
現場の社員の方が社長に直談判しての解雇なんて……、なかなか起こり得ない話です。
酒乱だとか、常に上から目線で物言いするとも書かれているので、きっとご自宅でもモラハラな態度をとっているのではないかと想像します。もし旦那さんが23年勤めてきた会社に新卒で入っていたとしたら、ちょうど私と同い年くらい。若くして外資系企業に就職し、傲慢になっていったのかもしれません。
“現状を変えることは本人にしかできない”と書かれていますが、これは本当にその通りです。ただ、あなたにとっても、とうとう旦那さんと本音で向き合うときが来たのではないでしょうか? これまでは怒らせないように気を使いながら接してきたかもしれませんが、ときに旦那さんを叱ることも大切です。
今回の解雇を受けて、旦那さんも多かれ少なかれ、傷ついてはいると思います。これまで長年エリートとしてやってきた人ならなおさら。でも、なくしたときこそが立ち直るチャンス。今こそが旦那さんに“すべての人に敬意を持って接する”ことを教え、やり直させる絶好の機会だと思います。
酒乱で上から目線の旦那さんと向き合うことは、とても体力と気力を使うでしょう。ただ、今回のことを触れずになんとなく丸く収めるのだけはやめたほうがいいです。おそらくSweet39さんも、これまで旦那さんの数多くの物言いに傷ついてきたはず。人生では、ときに自分の自尊心のために戦うことも必要です。愛情をかけて育ててくれた親や友人、今のあなたを形作ってくれたすべての人、大切に育まれてきたあなたを、あなたの力で守ってください。
これまでにも心の暴力を受けてきたことを伝え、嫌なものは嫌だとはっきりNOを突きつける。家でも横柄な態度をとってきた旦那さんの姿は、子どもにとってもいいものではありません。そこにはっきり対峙するあなたの姿を見せることは、お子さんの教育にもよいと思います。ただし、旦那さんが手をあげてくるような人である場合は、第三者を交えるなど、身を守る対策はしてくださいね。
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