スタイリスト望月律子さんに教わる、夏ファッションのマンネリを打破する配色レッスン。1回目は大人でもチャレンジしやすい「きれい色の取り入れ方」を教わります。
 

 

コントラストがつく白や黒よりニュアンスカラーを合わせて


私自身は嫌いな色も着ない色もありません。好みに多少偏りはあるにしても、トレンドカラーが出てくると、どうやったら自分らしく着られるかな、と考えるのがとても楽しいタイプ。だから配色の企画だとスタイリストとしても腕が鳴ります(笑)。

今の大変な状況下、ファッションで気持ちをあげたくて「きれい色」を着たいと思う人が増えていると聞きます。ただ普段着慣れない方の中には“着たい“という気持ちがあっても、どう合わせていいかわかからずに諦めてしまっている方もいるそう。それはとてももったいない! 色にときめいた気持ちを大事にして、ぜひ配色ファッションにトライして見て下さい。

慣れない人も挑戦しやすいのは「ニュアンスカラーを合わせる」こと。きれい色となじませるイメージです(実際には鮮やかなきれい色となじむわけでないのですが)。きれい色に合わせる色を考えたときに、まず白や黒が思いつくのですが、この2色はかなりコントラストがつくので、より“色”の印象が強くなります。もちろん力強く着るならよいのですが、“色”に慣れないという方なら、ぜひ“なじませる”ニュアンスカラーで試してみて下さい。

ニュアンスカラーをなじませて、と言っても言葉ではなかなか伝わりにくいと思うので、ここからは配色の実例を出しながら解説していきますね。
 

配色アイディア①
爽やかブルー×ミルクティーベージュ

大人が「きれい色」を着るときの失敗しない配色術とは?【夏コーデのマンネリ打破】_img0
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今回着ているようなブルーを始め、ラベンダー、ミントグリーンなどの爽やかなきれい色は、白を合わせてしまうと爽やかになりすぎてしまいます。そんなときはミルクティーのようなベージュがおすすめ。“ミルク”なので白は入っていますが、茶が入ることでまろやかな色に。また慣れない色を着るときは、顔から遠いボトムで取り入れると、いつもと印象をあまり違えずに取り入れることができます。

 
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