STEP③ 爪を当てない指使いをする
美爪の条件はピンク色の部分が多いことです。爪を道具のように使ったり、爪を物に当てたりすると、爪と爪の下の皮膚の部分がはがれて、白い部分が増え、ピンク部分が減ってしまいます。
洗濯機から脱水が終わった洗濯物を取り出すときも要注意です。多くの人は、洗濯機の中にガッと片手を入れて、団子状のからまった洗濯物をつかんでもち上げています。これも、布団のときと同様に爪先がそり返ってピンク部分がはがれる場合があります。爪を傷めないためには、洗濯機の中で、指の腹を使って洗濯物をバラバラにほぐしてから、1つずつ、カゴに入れるようにします。
指の腹や関節、手のひらや腕を使うことで、爪が物に当たらず、ピンク部分がはがれずに逆に増やすことができます。
2つ目のポイントは、爪を道具の代わりにしないこと。
たとえば、爪先でペットボトルのフィルムをはがす。缶のプルタブを爪でもち上げる。このように爪を道具にしていると、爪に亀裂が入ったり、ピンク部分がはがれる原因になります。爪を使わずにほかのもので代用すればOKです。
キレイは爪から始まる
「今の自分の手のままでは、キレイな指輪は似合わない。指輪が似合う爪になったら買いにいきたい」と言うお客さまがいました。こんなふうに、自分の爪の形や表情に合わせて、身につける洋服やアクセサリーを選んでいる方は少なくないと思います。
つまり、爪が変わると、その先の選択肢が変わっていくのです。今まで爪になんの興味もなかった人が、爪に興味をもちはじめることで、どんどんおしゃれになって、キレイになっていった例を私は何人も見てきました。
爪は、あなたがキレイになるきっかけになるのです。
爪は体の末端ですが、その末端だけでもキレイになると、手もキレイにしたい、髪型も変えたいというように、ほかのところも理想の自分に近づけたいと思うようになります。
爪のキレイは、全身に伝染します。「キレイになりたい」と思ったら、まずは、爪からお手入れを始めてみてください。
嶋田美津惠さん:育爪スタイリスト。育爪サロン「ラメリック」代表。素の爪を育てる「育爪サロン」を大阪と東京で2店舗経営。爪を飾る必要すら感じないほど美しくなり、かつ維持するのもラクとリピーターが殺到し、自由が丘店の土日の新規客は数年待ちの状態。大手ネイルサロンに勤務後、1993年、付け爪なしで爪の形が変わるネイルサロンを大阪で開業。1995年、東京にも出店。2003年、化学物質過敏症を発症し、これを機に有機溶剤をいっさい使わず素の爪を育てる育爪サロンに完全移行。育爪サロンとして2020年で18年目を迎える。これまでに施術してきた人数は1万人を優に超える。 【HP】https://ikuzume.jp/
モデル/木村有芳(ラメリック)
イラスト/池田須香子
構成/金澤英恵
この記事は2020年8月26日に配信したものです。
mi-molletで人気だったため再掲載しております。
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