セレブに出会える超VIP専用アプリも登場
みなさんは、マッチングアプリ肯定派? それとも、反対派ですか?
最近、マッチングアプリで恋人や結婚相手に出会った人が私の周りにも増えていますが、実はハリウッドセレブの間でもマッチングアプリでの出会いはすでに常識。
TinderやMatch.comのようないわゆる出会い系アプリから、会員になるには厳しい審査があるエクスクルーシブなものまで。利用したことがあると判明しているだけでも、ヒラリー・ダフにシャーリーズ・セロン、シャロン・ストーンにベン・アフレックなどなど。世代を問わず、幅広いセレブが出会いを求めてマッチングアプリに登録しているのです。
中でも、女優のレベル・ウィルソンやベン・アフレックも利用していたと話題の完全紹介制・VIP専用マッチングアプリ「Raya」は、クリエイティブ業界の人々を対象にしており、恋愛だけでなく仕事のコネクション作りにも使えるアプリ。
会員は経営者や俳優、アスリートにモデルなどの超セレブリティばかりなのに、利用料は月額たったの7.99ドル。ただし登録するにはインスタグラムのフォロワー数や会員との強いコネクションなど厳しい項目をチェックされ、合格率はなんと約8%という、超難関。月々約千円でハリウッドセレブやイケメンモデルと知り合えるなんて夢のようだけど、まずその会員にたどり着くところからすでにハードルが高い! どなたか、「私はRayaの会員です」という方がいらしたら、どうかミモレ編集部経由で私までご一報を(笑)。
マッチングアプリの沼にハマることのリスクとは?
さて、ここからが本題です。以前、「25年後のセックス・アンド・ザ・シティ」の記事でもチラッと触れたのですが。今回のテーマは、「マッチングアプリは現代の恋愛をどう変えたのか」。
隙間時間にスマホでデート相手を選ぶことができるマッチングアプリ。指先一つでプロフィール写真をスワイプしていく様は、カタログショッピングさながら。
これをSATCの原作者キャンディス・ブシュネルは、「マッチングアプリは女性たちをセックスの商品にしてしまった」と称しているのですが、私も概ね同じような感想を抱いています。
アプリでの出会いが悪いというのではないのですが、アプリは恋愛を均一化し、商業化された嗜好品に変質させてしまう危険を秘めたもの。その理由について語りたいと思います。
ログインして条件を入力すれば、最新の異性カタログが目の前に現れる。これって、まるでVRゲームの世界みたいじゃないですか?
利用する人の性格にもよると思いますが、せっかくマッチングしても、その関係=ゲームに飽きたらリセットして、もう一度新たな相手とゲームをスタートすればいい、というような感覚に陥ってしまうことだってあるかもしれません。
私が考える、そのような感覚になってしまうことの弊害は、目の前の相手にじっくり向き合って関係を構築していく作業を、簡単に放棄してしまえるってこと。
だって、普通に考えたらパートナーシップの構築って、面倒臭い以外の何物でもないですよね。お互いの価値観を一から擦り合わせ、衝突したらわかり合う努力をして、ときには譲歩して……。コミットメントって、基本的にはこの作業の繰り返し。それでもそんな七面倒臭いことができるのは、本気で大事にしたい相手だからこそ、なはず。
だけど共通のバックグラウンドや知り合いがいないマッチングアプリでは、ちょっと気に入らなければ、それこそネットショッピングで購入した商品のように簡単に「返品」できちゃう。またカタログから選べばいいんだし。さらには、プロフィールのスペックありきで選んでいるため、どうしても会ってからは、相手に対して減点評価になりやすい。
最初から条件が提示されているために左脳で計算して相手を選ぶから、大事な直感が鈍り始め、ときめきが置いてけぼりで「恋愛不感症」気味になっている人の話もよく聞きます。
だからマッチングアプリの沼にハマった人たちは、マッチングしてデートして付き合う→「なんか違う。もっといい人がいるかも」→アプリに舞い戻って新規の出会いを期待する。このループに突入しがちなんじゃないかと。
だから私個人の意見としては、
・アプリでの出会いのメリット=効率的に恋愛ができる
・デメリット=効率的すぎて恋愛の特別感が希薄になる
私自身はアプリでの出会いについては、全然肯定派なんです。だけど、本当に大切な関係って、欲しいときにカートに入れたらお手軽に手に入るものじゃなくて、自分たちがきちんと手をかけて育むという意識がないと、手に入らない。アプリを利用するなら、そのことを忘れずにいて欲しいなあと、昭和生まれで、恋愛に対してはアナログ、かつ理想主義者の私は思うのでありました。
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