秋の味覚を冷凍ワザで長く楽しむ!ふっくら「蒸しなす」のアレンジレシピ_img0
 

夏の暑さも一段落して、ようやく秋の訪れを感じられるようになりました。秋の味覚といえば、そろそろ秋なすが出回り始める頃ですね。『ラクラク冷凍レシピ』の著者で、無類のなす好きという大庭英子さんに、一度に作ってストックできる「蒸しなす」の冷凍ワザと、アレンジメニューをうかがいました。柔らかく火が通っていますので、自然解凍するだけですぐに食べられるのも魅力です。

 


出盛りのなすを、冷凍ストックでいつでも美味しく!

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少し蒸すのもたくさん蒸すのも手間は一緒。新鮮ななすを買ってきたら、まとめて蒸して冷凍しておきましょう! 使いきれずにしなびさせてしまうよりも、美味しいうちに冷凍、が、断然おススメです。

蒸しなすの冷凍

 材料 
・なす……8本

 

 作り方 

1.なすはへたと先端を切り落とす。

2. 沸騰した蒸し器になすを感覚をあけて入れ、ふたをして強火で12~15分蒸す。指で押すと柔らかく感じるぐらいまで、しっかり蒸す。

3.蒸しなすをバットやざるに並べて冷ます。

4.なすが冷めたら、バットに間隔をあけて並べ(なす同士がくっついて凍らないようにするため。あとで1本ずつ取り出せるほうがよい)、冷凍庫に入れて凍らせる。

5. 凍った蒸しなすはファスナー付きのフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて密封し、冷凍庫で保存する。

 使い方 

冷蔵庫で自然解凍して使う。完全に解凍させるのは意外に時間がかかるので、お昼に使うなら朝一で冷凍庫から冷蔵庫へ。みそ汁の実にするなど温めて使うなら、電子レンジの解凍モードで解凍してもよい。

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一度にたくさん蒸せる大きなせいろが便利。

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バットに並べて粗熱が取れてから冷凍。

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凍ったら袋に入れて密閉。 

【アレンジレシピ】蒸しなすの肉のせ

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常備菜として作っておいた「牛肉の甘辛煮」やしそをはさめば、美味しいビールのおつまみに。

 材料(2人分)
・冷凍蒸しなす⋯⋯4本(冷蔵庫に半日ほどおいて自然解凍しておく)
・青じそ⋯⋯4枚
・牛肉の甘辛煮⋯⋯100g
・薄焼き卵⋯⋯1枚(あれば)
・炒り白ごま⋯⋯少々

常備菜に便利!「牛肉の甘辛煮」の作り方

牛切り落とし肉300gをごま油大さじ1で炒め、にんにく、しょうが、長ねぎのみじん切り各適量を加える。香りが出たら酒大さじ3、砂糖大さじ1、しょうゆ大さじ3~4を加え、弱火でふたをして10~15分、汁けがなくなるまで煮る。

 作り方 

 

1.冷凍蒸しなすは自然解凍して水けを拭く。菜箸や指で、中央を少し割るようにして縦に切れ目を入れ広げる。

2. 薄焼き卵は半解凍の状態で端からせん切りにし、ほぐして3等分ぐらいに切り、食べやすい長さに切る。

3. なすの切り込みに青じそを1枚ずつ敷き、牛肉の甘辛煮と2の錦糸卵をのせて白ごまをふる。



薬味たっぷりのそうめんや、みそ汁にも

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まだまだ出番のありそうなそうめんには、自然解凍して縦にさいた蒸しなすにみょうが、青じそ、長ねぎ、しょうがなどの薬味をたっぷり添えて。ほかにも蒸しなすを手でさいて、ゆでた鶏肉や豚肉と和えても。もちろんみそ汁の実にすれば、焼きなすとはまた違った風味を楽しめます。

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大庭英子

料理研究家。身近な材料と普段使いの調味料で作る、簡単でおいしく、アイデアあふれた料理に定評がある。和・洋・中華・エスニックのジャンルを超えた幅広いレパートリーは、どれも自然体のおいしさで、たくさん食べても飽きない味わい。雑誌・新聞・広告と活躍の場も広く、あらゆる年齢層から支持を得ている。著書に『おいしい豆料理手帖』(家の光協会)、『毎日の「バーミキュラ」レシピ』(講談社)など多数。

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『ラクラク冷凍レシピ 使えるものだけ! おいしいものだけ!』

著者 大庭 英子

使えるものだけ!おいしいものだけ!
冷凍保存した食材で作る料理はおいしくないというイメージだったり、時短のつもりで、かえって冷凍や解凍に手間がかかったり、本末転倒になることも多いようです。本書にはおいしくない冷凍保存レシピはありません。むしろ冷凍することによってよりおいしくなる料理もあります。
また、自らを「ズボラ」という著者ならではの、ラクする冷凍のみ提案します。ひとつは、めんどうなことや細かいことをしてから冷凍しない、「冷凍方法がラク」なもの。たとえば「トマトはごろっとそのまま冷凍庫に」「小松菜は刻まず、軽く水洗いしたらそのままフリーザーバックで冷凍」など。もうひとつは、ちょっとめんどうなものはまとめて作って冷凍する「調理がラクになる冷凍保存ワザ」。「麺類などに添えたい錦糸卵はちょっとめんどうで省略しがちだけれど、まとめて作って冷凍しておけばすぐ使えてラクちん」といったもの。
安いと思ってまとめ買いしてしたものや、どうも使い切れない乾物類などは、まとめて冷凍保存しておけば、無駄なくおいしく使い切ることができます。栗など季節ものの冷凍なら、長く季節を楽しめます。
便利なだけでなく、料理をおいしく、生活をちょっと豊かにする冷凍保存の提案です。

『ラクラク冷凍レシピ』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>


構成/からだとこころ編集チーム

 

出典元:https://kurashinohon.jp/1219.html