以前は村の洗濯場だったという建物の中には、数人の人がそれぞれに自分の作品を作っています。
私のポルトガル語は2歳の赤ちゃんと同じ程度ですので、もちろん英語で話しかけます。

「陶芸を習いたいのだけどどうしたらいい?」と質問すると、プライベートレッスン料を支払えば基本の作り方を教えてくれるとのこと。その後は場所代と材料費などを支払うだけで、自分の作品をいつでも作れるとのこと。

それでは早速明日から始めましょう、ということに。

木曜日の朝10時からのレッスンのために、新しく学校が始まる新入生のような気持ちで、お水を入れた水筒を持って家を出ました。

初日は基本の手びねりで、柔らかくちょっとキメの荒い粘土を使ってサラダボウルを作ることに。
同じ厚さに壁を作り、その後は回る台を使って形を整えていきます。

2日目は、このボウルにまず最初の色つけをします。
その後の時間で、今度はもっと堅くキメの細かい粘土をローラーで薄くし型の上に乗せる方法で、大皿を2枚作りました。これは窯で焼いた後に色つけです。

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ローラーで伸ばした土を形の上に乗せてから、私は指で形をこんなふうにしてみました

 

次回は電動のろくろの使い方を習う予定です。

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手ごねで作った初めての作品(サラダボウル)

時間を忘れるほど何かに集中できる時間、土を丁寧にこねて触る感触、こんなものを作りたいという想像力、これはよいものを見つけたかもしれません。

それにこの2日間で初めて知ったことがあります。
この村にはアートセンターがあって、そこにレジデンスという優待制度があるために、イタリアやドイツからアーティストを目指す若者が集まっているというのです。

イタリアのアンコーナから来ているパトリシアと、彼女たちの作っているタペストリーを見せてもらう約束もできました。
少しはこの村に溶け込んで、何か私もできるかもしれません。


前回記事「2本のジーンズだけ!1週間の旅のファッション」はこちら>>

 
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