大活躍の末勝ち取った契約を一瞬で解除されてしまい落ち込むユウくん。どうして良いかわからないという迷いを払拭し、また次の挑戦へと前を向いてくれました。が、それと同時にまさかの愛の告白をされてしまい「友達として」かわそうとした私……。

 

鋭い人なら、ユウくんの告白に対するこの私のすっとぼけた反応、「わざとでしょう?」と気付いていますよね。(笑)

恋愛経験も普通にある30過ぎた女がこんなピュアピュアな反応をした時は「告白してほしくなかった」というメッセージである可能性が非常に高いです。と、他人事の様に言ってみる。

私はこの時、ユウくんとはできればずっと友達でいたいと思っていました。傷つけてしまったらこの関係が終わってしまう。そう思っていたので、告白をされた後も、なるべくユウくんが深刻にならないよう、思いつめないよう、わざとわかっていない風に接していました。

それに対し、思いを寄せるダイチくんの口からは聞きたい言葉が出る気配は一向になく……。それどころかカメラマンになるためのノウハウが知りたいと言われる始末。これ、思いを寄せる人に限らず、友達からも何度か言われたことがあるんです。何故?

確かに私はアートスクールで講師をしていたけれど、カメラは全くの専門外!誰かに習いたいのなら、プロカメラマンに弟子入りするとか、カメラの専門学校に通うとか…...?と、ごく一般的なアドバイスしかできませんでした。でも不思議なのが、そう言うと殆どの人が諦めていくんですよね……。何故!?

ちなみに、私の(なんてことない普通の)アドバイス通りに学校に通い、本当にカメラマンになったのはたったひとりだけです。

 

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文・漫画/久保木亜紀