試合を見に行ったり、フェスティバルを一緒に楽しんで、ぐっと距離が縮まってきた私とユウくん。次付き合う人は結婚できる人と決めていたから、やっぱり年齢差が気になって……。

 

私は一度も年上と付き合ったことがありません。高校、大学は同じ年で、それ以降はずっと年下でした。

それは年下の世話をしてきた自分の育ちに深い関係があると思っていたのですが、今思えば、年上や同年代の男性が「自分より知らない」「自分より出来ない」「自分より弱い」から「守らなければならない存在」という前提で私に接してくることが嫌だったんだと思います。

本当に可愛くない女です。

それでも私は、もっともっと、見たことのない世界を知りたいし、出来ることを増やしていきたいし、精神的に強くありたいし、大切な人を守れる存在になりたい。

どうしてそういう人間になったんでしょうね。それは自分でもわかりません。だけど、そういう自分の気持ちを無視してまで誰かと一緒にいたいとは思えなかったんです。

 

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文・漫画/久保木亜紀