子供を持たなかったことで「親に申し訳ない」といった感情を抱いてしまう……。この気持ちに共感する人は多いのではないでしょうか。大ヒット本『ストレスフリー超大全』の著者で、YouTube動画『樺チャンネル』も大人気の精神科医・樺沢紫苑先生が、そんな罪悪感のやわらげ方を解説してくれました。


sakityさんからの質問

Q. 未婚で子供がいません。命のタスキをつなげなかったと自責の念に苦しめられています。


47歳、未婚で子供がおらず、子孫を残せなかったことで、両親や先祖に対して申し訳ないと思っています。先祖代々からの命のタスキを繋げなかった、受け取ったものの渡せなかった、という気持ちが自分を苦しめています。もともと私の母は子供好きでベビーシッターもしていて、私が高校生の頃は帰宅するといつも家に赤ちゃんがいる、という状況でした。そんな親に孫を抱かせてあげられなかったことも本当に申し訳ないと思っています。

2つ年上の兄も、結婚していますが子供はいません。せめて姪っ子や甥っ子がいたら自責の念はこれほど強くはなかったとも思います。きっと、これから先もこの思いはますます強くなるでしょうし、親が亡くなる時がきたら、それこそ後悔の日々を送ることになりそうです。兄弟すべてに子供がいなく、ここで代が終わってしまう他の方々は、どのように考え割り切っているのでしょうか。先生、この気持ちをどうしたら良いのか教えてください。(47歳)
 

 

精神科医・樺沢紫苑先生の回答

A. ネガティブ思考は止められない。ポジティブなことで覆ってしまいましょう。


子孫を残せなかったことを申し訳なく思うのは、sakityさん自身の問題です。親の問題でも、家族の問題でもありません。世の中には子供がいない人は大勢いますし、ご相談を読む限り、sakityさんはそのことで誰かに責められているわけでもなさそうです。その罪悪感は自分で作り出しているものですから、まずは自分で自分を許すことが必要です。

当たり前ですが、“変えられないことを変える”というのは不可能です。では“変えられないこと”とは何かというと、それは“他人”と“過去”です。sakityさんは現在47歳とのことですから、年齢を考えるとこれから子供を持つのは現実的には難しい。だからといって過去を悔やんでも変えることはできないのです。

 
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