先日、思い切って髪をミディアムショートにして話題となっている大草ディレクター。なぜ今ショートヘアにしたのか、そこにはいくつかの理由があったといいます。今回のインタビューではショートへアに決断するまで、次回10月17 日公開の記事では、自分に似合うショートヘアを見つけるまでの課程をレポート、そして大草ディレクターの個人メディア「AMARC」ではショートヘアのアレンジ特集を近日掲載予定です。三記事合わせてぜひチェックしてみて下さい!
「変わることは怖いことじゃない」と言っていた自分が全く変わっていなかった
「きっかけは夫がふいにLINEしてきた写真なんです。10年前の雑誌VERYに出たときのもの。今よりも目はきりっと上がっているし、顔もパンパン(笑)。でも髪型がまったく変わっていなかったことにゾクっとしました。
『変わるのは怖い』『変わっちゃいけない』と思っている方たちに『変わることは怖いことじゃないよ』って言い続けてきた私自身が変わっていなかったという(笑)。基本的に髪は伸びるものだから固執しているわけでもないし、過去にもショートヘアにしたこともあるんです。ただ髪型自体は変わっても、結局いつもひとつにきゅっとまとめていて、結果としていつも同じスタイルになっていました。
そして年齢を重ねて髪質が変わってきたことも髪を変えようと思った理由のひとつです。以前よりも、髪が細く、柔らかくなってきました。髪は顔を縁取る額縁だとすると、今の髪質でいつものまとめ髪にするとちょっと物足りなく寂しい印象になってしまう。髪という素材自体が変わってきているのだから、フォルムだって変えてあげないといけない。さらには気持ちだって変化しているし、数年前から運動を始めたこともあり体のフォルムも変わっているのに、髪型だけずっと同じ。自分の中でずっと髪型についてはとずっとモヤモヤと考えていたんですが、いい答えが見つからないまま“まだ大丈夫かな?”とそのままにしていました。そんなときに夫からの写真があったわけです」
髪もファッションの一部。着たい服が変わったら合わせる髪も変わるもの
2020年5月6日、ステイホーム期間中のミモレの特集では、「女性らしいデザインやディテール。はっきり言うと、可愛い、とかセクシーとか、そんな形容詞が当てはまるもの。着てすぐ気分と表情が上がる即効性。このセレクトポイント、なんだかとても新鮮です」と話していた。 カットソー/カデュネ デニムパンツ/ミラ オーウェン ピアス/ジョージ ジェンセン チェーンブレスレット/ハム バングル/ティファニー
そしてもうひとつ着る服が変わってきたことも切ることを後押しになったといいます。ミモレでのファッション特集でも、コロナ禍でのステイホーム期間に自分軸のファッションへと移行し、フェミニンなものを着たい気持ちになったと話していました。
「少しフェミニンなものを着たいと思ったときに、きゅっとタイトに結ぶのはしっくりこないし、シャープなウエットヘアも何か違う気がして。もっと動きがあって軽やかなほうがフェミニンな服には合うんですよね。髪型もファッションを考えるときのアイテムのひとつだから、着る服が変われば髪型も変わるし、髪型が変われば着る服も変わるのは当然なんです」
10年近く前まではずっと矯正をしたストレートヘア。「当時は今よりもファッションがトラッドだったから、クセ毛ヘアが合わなかったんです。矯正はやめるタイミングがなかなか見つからなかったんですが、確か一度髪をばっさり切ることで、徐々にクセ毛をいかしたヘアスタイルへと変わっていった気がします。同時にファッションがどんどん自由になってきたこともあって、クセ毛ヘアがフィットするようになってきました」
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