だんだん秋らしくなってきました。私は秋が一番好きで、10月のひんやりとした朝などは起きた瞬間から「いいものだなあ」としみじみしたりします。毎年、10月が巡ってくるたびに行うルーティンといえばレイ・ブラッドベリのうつくしい短編集『10月はたそがれの国』を再読すること。そういえば、作家の江國香織さんのエッセイ集『いくつもの週末』の冒頭のお話も、特に明示はされていないものの秋っぽいなとずっと思っていました。昨夜、あらためてあとがきを読んだら、秋からつぎの秋への1年間に書かれたお話だったとのこと。そのお話のタイトルは「公園」。江國さんのような公園のひとときを過ごしてみたいと思いつつ、なかなか実現に至らないまま、今年も10月になりました。
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