ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載。前回に続き、42歳でプロポーズを受け、43歳で7歳年下の彼と結婚した「希望の星」美和さんへのインタビューです。
沖縄のパワースポット「大石林山」で7歳年下の和之さんからプロポーズされた美和さん。
10年彼氏が居なかったのに付き合って3ヶ月でプロポーズされ、その5ヶ月後の8月には入籍。それが42歳のときに、一気に起きたのだから、人生、本当に何が起きるかわかりませんね(という言葉を、この連載で何度も使っている気がする)!
その「大石林山」で挙げた結婚式の写真を見せていただいたのですが、旦那様の和之さんが噂にたがわずホントにイケメン! 大きなガジュマルの樹の下での挙式は、大自然に馴染むような生成りの衣装に野の花のグリーンのブーケで。ロマンティックでとっても素敵でした♡
その写真を見て「いいな〜、あやかりたい!」とこれまたいつものセリフを口にした私に、美和さんは恋のアドバイスをくれましたよ。
美和さん:恋愛でダメダメだったときは、「相手が私のことを好きかどうか」にばかり執着していた気がします。本当は、ただ一緒に笑って過ごせることが大事なはずなのに。まずは結婚にこだわりすぎず、目の前に居る相手と一緒に居る時間を重ねて行くこと。そうしたら、その人が運命の人かどうかは自然にわかるんじゃないでしょうか。
さかい:晩婚でよかったと思うことって何かありますか?
美和さん:お互いに自己が確立されていて、「そうしようと思えばひとりで生きていける自立した者同士が、あえてふたりで生きて行く」という選択をあえてするというのが、晩婚のいちばんの特徴だと思うんです。若いときにする結婚と違って、お互いにクールダウンして結婚について考えられる分覚悟も決まっているから、結婚してしまえば意外とスムーズなんじゃないかな。「所詮他人」だと思っていて変な期待を抱かない分、不満も少ないですし。あとは、仕事も遊びもやりきって、ここからふたりの時間を楽しもうという気持ちになれているのも良かったかも。「もっと遊びたかった」と思うこともないから。
40代まで独身だった美和さんは、独身生活の自由には飽きて「自家中毒」状態になっていたと言います。
美和さん:自分の好きなものを買って好きな場所に行って、自分のためだけに生きる。そんな状態に飽きていたんですね。今はふたりで旅行に出かけたり、一緒にご飯を作ったりする生活が楽しいです。
そんな生活を手に入れられたのも、美和さんが勇気を出して年下の和之さんに告白したからこそ。
最後に、私がすごく響いた美和さんの言葉で、美和さんのエピソードを締めたいと思います。
「アラフォーになって好きな人ができるということ自体がすごく貴重なこと。『フラれたら恥ずかしい』なんていう変なプライドで躊躇するのはもったいない。たとえフラれたって、おひとりさまに戻るだけで、失うものなんて何もないんだもの。だったら一歩踏み出して、ご縁があるかどうかだけでも、確かめた方がいい」
もしアラフォー以上で独身で片思いに悩んでいる方が居たら、結果はともかく、勇気を出してみて欲しい。私も、そんなシチュエーションになったら絶対にそうしようと、心に誓ったのでした。
構成/川端里恵(編集部)
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