では、具体的には何をしたらいいのでしょうか。ここからは具体的に「あそび」について3つご紹介していきます。読んでいただければおわかりになるように、実は、子どもがよくやるような当たり前のあそびこそが大切なのです。


① からだを動かしてあそぼう!「出したり、入れたり」 するあそび


赤ちゃんは「出したり、入れたり」することが大好きです。ティッシュペーパーを箱から出したり、カバンや財布など目についたものを開けては、中に入っているものをひたすらに出す時期が続き、やがて入れることもできるようになります。「出す」ことよりも「入れる」こと、「つかむ」ことよりも「離す」ことのほうが難しいのです。はじめは物をぎっちり握って離せなかった手も、だんだんにねらい通りの場所で離せるようになってきます。手を使えば使うほど、その運動機能も、そして脳も発達します。

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●出したり、入れたりするあそびのヒントは子どもの「マイバッグ」

ママのカバンに手を出すようになったら、子どもにも「マイバッグ」をあげてみましょう。リュックに好きなアイテムを入れてお出かけの時に持たせてあげると◎。

 


② 自然とあそぼう! 植物であそぶ


家にお花を飾るのが好きな人は多いですよね。きれいなお花は気持ちを落ち着かせ、晴れやかにしてくれます。一方、子どもたちは、花びんの花だけでなく、自然をからだで味わいます。シロツメクサを飽きることなくひたすら摘み、葉っぱをつぶしておままごと、落ち葉に飛び込み……、自然の中にたくましく生きる草花をからだ全体で満喫しながら、思う存分あそぶのです。自然はふんだんにあそびの材料を用意してくれています。しかも日ごと、季節ごとに姿を変えて子どもたちを迎えてくれるのです。

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●植物であそぶヒントは「きれいなびん」

きれいな色の木の実を見ると、子どもは目の色を変えます。心ゆくまで集めさせてあげましょう。外あそびでの「戦利品」、持ち帰ったらきれいなびんに入れてみませんか。ガラスは子ども心をくすぐりますし、家でいろいろなびんに詰めてみるのも、子どもにはワクワクするような楽しいあそびです。


③ なりきってあそぼう! おうちごっこ


「おうちごっこ」、懐かしく思い出す方も多いのではないでしょうか。その他にも、基地ごっこ、キャンプごっこ、お店屋さんごっこなど、多くの人が夢中になった記憶があるでしょう。子どもにとって最も身近な生活のモデルは家庭です。家族の中の人間関係を再現したり、自らが中心となって采配を振るってみたり、思いきり甘えてみたり、威張ってみたり……。ごっこあそびの中で、マネジメントやコミュニケーションの能力、役割意識や生活の主体者としての自覚など、多くの力が育まれます。

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●おうちごっこあそびのヒントは「ふろしき」

ふろしきのような大きな布は、ごっこあそびにとても役立つアイテム。特に、おうちごっこでは、お部屋の仕切りになったり、お布団になったりと大活躍してくれます。いらない布でいいので、何枚か子どものあそびコーナーに置いておいてあげるといいでしょう。

子どものタイプによっては、ご紹介しているあそびに乗らない子もいると思います。それは、その子の個性ですから「これであそばないからダメだ」などと考えないでください。そして、無理にそのあそびをさせないようにしてください。その子に合ったあそびや関わりがきっとあるはずです。それを、一緒に探していってあげることが大切なのです。