80年代を象徴するマニッシュなパンツスタイル

写真:Shutterstock/アフロ

1986年カナダのバンクーバーを訪問中、ミュージシャンのブライアン・アダムスとお会いになった時のダイアナ元妃ファッションです。

ショート丈のタキシードジャケットに、まるでサルエルパンツ並みのタックが入った、80年代ならではのパンツ。ジャスパー・コンランによるデザインのパンツスーツのインナーには、白のラッフルブラウスと、プリンセスらしい甘さも。しかし襟には大きなスネーク・モチーフのブローチが着けられ、恐らくロックなニュアンスを取り入れられたスタイルです。

お隣に立つチャールズ皇太子との2ショットが、まるでプリンス同士に見えるのは私だけ?それほどダイアナ元妃のメンズスタイルがサマになっていると同時に、ザ・正統派英国スタイルの皇太子と、性別とも伝統とも真逆のトレンドスタイルに身を包んだ元妃、ふたりの夫婦関係まで象徴している気がしてなりません。
 

 

キャサリン妃がインスパイアされたのはこのスタイル?
モダンでダンディなタキシードスタイル

写真:Mirrorpix/アフロ

1988年、26歳のダイアナ元妃。ロンドンはウェンブリースタジアムで行われたチャリティー・イベントに出席された際のファッションです。
襟と袖口が切り替えになったショート丈のジャケット&細身のパンツ。中には鮮やかなグリーンのベストを着用され、もはや余裕すら感じる着こなしですね。
周りの殿方たち以上に紳士のように着こなされ、凛とした美しさが際立っています。

サイズ感やシルエットは、時代と共によりボディに沿うコンパクトなものへと変化していて、この元妃スタイルが最も現代的といえるでしょう。

そして今回のキャサリン妃のタキシードファッションとも似ていますよね。
私の推測は、メーガン妃に存在によってパンツスタイルに開眼したキャサリン妃が、ダイアナ元妃の着こなしを参考にし、ご自身らしいタキシードスタイルに挑戦された、と見ています。

正直なところ、キャサリン妃の場合パンツはスリムではなくワイドの方がお似合いでより華やかだったはず!とお伝えしたいところですが(笑)。それはさておき、ダイアナ元妃が自立心の芽生えとともにファッションが変化したように、キャサリン妃はメーガン妃夫妻の王室離脱やコロナ禍をきっかけに、ファッションもシャープに大きく変化の兆しがあります。
今後もアッと驚く新たなキャサリン妃ファッションが期待できそうです。

構成/高橋香奈子、片岡千晶(編集部)

 

前回記事「キャサリン妃の3人のお子様たちの服のお値段は?初の動画登場で話題!」はこちら>>

 
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