みなさんはカーナビを使ったことがあるでしょうか? 車を持っていないという人は、電車の乗り換え案内でも構いません。どのようなツールを使ったとしても、みなさんは「どこかに行きたい」と思ったときに、次の3つのステップを経てその経路を考えると思います。

 

まずは、目的地を入力すること。
富士山に行きたいなら「富士山」と、東京駅に行きたいなら「東京駅」と入力し、目的地を決めますよね。このときに、目的地がなかったらどこにも行くことはできません。

 

次に、現在地を入力すること。
みなさんが札幌駅にいるなら「札幌駅」と、大阪駅にいるなら「大阪駅」と現在地情報を入力すると思います。「今、自分がどこにいるのか」がわからないと、どこかに行こうにもどうやって進めばいいかわかりません。

そして最後は、経路を決めること。
現在地と目的地が入力できた後は、どの道で現在地から目的地までたどり着くのが自分にとって最適なのかを考える必要があります。

この3つのステップが、そのまま目標達成思考の戦略になります。

・現状を分析することは、「今の自分の場所」を理解すること
・理想を把握することは、「これから行きたい場所」を理解すること
・方法論を構築することは、「この2地点の経路」を考えること

しかし、これだけで十分ではありません。というのも、実際に目的地に向けて進む中で問題が出てくるかもしれないからです。

「目的地を少し修正した方がいいかもしれない」
「現在地が、実は思っていた場所と違っているかもしれない」

こういった問題に対応するためには、現在地や目的地、経路を修正しながら進んでいくことが必要であり、それを行うには戦略だけでは不十分なのです。