パスタをゆでて、ソースを作って……。ミートスパゲティを作る時、ふだんの通りの調理法なら使うのは鍋とフライパンですよね。でもフライパンでソースを作りながら、一緒にパスタをゆでてしまえば使うのはフライパンだけ。時短調理で、しかも洗い物も少なく済みます。そんなフライパン活用レシピを『かんたん年金家計ノート 2021』から紹介します。

 


ミートソーススパゲティ


使うのはフライパンとふただけ。冷たいフライパンに材料を入れてから火にかける「コールドスタート」と呼ばれる調理法で作ります。フライパンを熱してから作る時のように、次々と材料に火が通ってあわてることもありません。ソースを作りながらパスタにも火を通すから洗い物が少なくなるし、何よりしっかり味がしみ込んでおいしい!


 材料(2人分)
スパゲティ(1.6㎜ 7分ゆでのもの)……160g
合いびき肉……200g
玉ねぎ……1/2個
マッシュルーム(スライスタイプ)……50g
サラダ油……大さじ1/2

A|水……2カップ
 |塩……少々
 |顆粒スープ……小さじ1
 |トマト水煮缶……1/2缶(200g)

B|トマトケチャップ……大さじ3
 |砂糖・塩・こしょう……各少々

 加熱前の準備 
玉ねぎはみじん切りにし、マッシュルームは水けをきる。

 作り方 
1 火にかける前の冷たいフライパンにサラダ油、玉ねぎ、マッシュルーム、ひき肉を順に入れる。中火にかけて炒め、肉の色が完全に変わったらAを加え、さらにスパゲティを半分に折って加える。

 

2 中火のままふたをする。スパゲティを別ゆでにしないので、作業工程と時間が大幅にカットされ、しかもスパゲティに芯までしっかり味がしみ込む。

 

3 煮立ったらスパゲティがくっつかないように、箸でほぐしながら混ぜる。再びふたをして弱めの中火で7分蒸しゆでにする。ふたを取り、強めの中火で混ぜながら炒め、Bを加え、軽く煮詰めて、火を止める。

 



湯を沸かさないで作るおひたし

 


 材料(2人分)
青菜(ほうれんそう)……1束(150~200g)
水……1/3カップ

粒マスタードだれ
粒マスタード……小さじ2
砂糖……小さじ1/4
塩……少々
オリーブ油……大さじ1

 加熱前の準備 
ほうれん草の根元の泥など流水にあてながらきれいに洗う。水けはきらずにそのままでよい。株が大きいものは根元に包丁で切り込みを入れて半分に割る。

 作り方 
1 火にかける前のフライパンに、はみ出さないようにほうれんそうを入れ、分量の水を加える。わざわざ湯を沸かさず、少ない水分量でゆで上げるのでうまみが残り、時間短縮にも。

 

2 ふたをして強めの中火にかける。3~4分蒸しゆでにして水をとり、少しさらして水けをしっかり絞る。食べやすい大きさに切り、切り口から出る水けをもう一度軽く絞る。

 

3 粒マスタードだれの材料をよく混ぜる。食べる直前に、たれであえる。

『かんたん年金家計ノート 2021』シリーズ(全2回)第1回「バットもボウルも不要!フライパン1つでできる「塩から揚げ」レシピ」>>
第2回「「茹でない」ミートソーススパゲティは普通に作るより美味しくて時短!」

 

『かんたん年金家計ノート 2021』
著者 編集/講談社

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武蔵裕子

料理研究家。年代に合わせてかんたんでバランスがよく、食べ応えのある食事作りを実践中。特に近年はシニア向けの食のあり方を食材や調理法の工夫で無理なく手早く仕上げるレシピを多数発表。そのレシピにはファンも多い。


料理製作/武蔵裕子
 撮影/斎藤浩(本社写真部)
スタイリング/宮澤由香
構成/新海幸子