シングルマザーが恋人が居る不倫相手との事実婚生活をスタートさせるまで

ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載。前回に続き、波乱万丈の最初の結婚を経て、子連れ再婚を果たしたあかりさんへのインタビューです。

好きになった不倫相手には恋人が！

事業に失敗し、１億円もの借金を抱えたモラハラ気味夫と、40歳で離婚してシングルマザーになったあかりさん。でも実は、離婚する少し前から付き合っている男性が居ました。

仕事関係で知り合った１つ年上のバツイチ男性、恭平さん。

あかりさん：初めて一緒にご飯に行ったときに、お互い「楽しいな」と感じました。でも彼から、「実は付き合っている女性が居る。僕のことを救ってくれた人だから、すぐには別れられない」と言われて。がっかりしたけれど、そのまま何度も会って仲が深まって行って、忙しい中でも会いにきてくれたりしていたので、もう向こうとは別れたのかと思ったら、別れてなかったんです。

彼の自宅に入れてくれないのでおかしいと思って問いただすと、「同じ会社の同僚と付き合っているため、今別れると彼女が居づらくなってしまう。転職のタイミングでちゃんとするつもりだから、待ってくれ」、と彼。

こちらもまだ夫が居る身だし、ここで強くは言えませんよね。

彼女へのメール誤送信で同棲発覚

彼女が居るとは言え、気持ちはすでにあかりさんのもの。マメな恭平さんは、仕事中にもしょっちゅうメールをくれていたのですが、ある日、彼からのメールを社内のトイレに行って開いたところ、「今から帰るよ、みんみん」という、謎の内容が。

あかりさん：私、みんみんじゃないし（笑）。どう見ても、付き合っている彼女へのメールの誤送信。トイレの室内で見て、クラっとしてそのまま便座に座り込みました。そのあと大事なプレゼンがあって、テンション上げてみんなの前で話さないといけないのが辛かったです……。

平静を装って彼に「宛先間違ってるよ」と返信、その後電話をしたら彼は電話に出ない。そして、「実は数ヶ月前から彼女と一緒に住んでいるんだ」という長文の謝りメールが送られてきました。

恭平さんが転職したら彼女と別れると思っていたのに、まさか同棲を始めていたとは。
 

娘と彼との事実婚生活がスタート

彼から「パークハイアットに泊まってしばらく頭を冷やして来ようと思う」というメールが届いたので、「パークハイアットに泊まってる暇があるならとっとと会いに来い！」と一喝し、彼を呼び出して話し合いに。

客観的に見るとなかなかすっとぼけた恭平さんですが、呼び出したハードロックカフェで大男の彼が泣いているのを見たら、なんだかおかしくなってきて、「彼女のことはどうでもいいや」と思えたそう。

そして恭平さんと付き合って半年後、あかりさんも離婚して、ふたりは正式に付き合うことになったのです。

それからすぐに、ふたりはあかりさんの娘も一緒に、誰も知る人の居ない鎌倉で同棲することを決めたのですが、気になるのは、娘さんが、ママの新しい彼と暮らすことをどう受け入れたのかということ。特に娘が居るシングルマザーにとって、交際相手や再婚って、すごくデリケートなテーマですよね。

あかりさん：もちろん最初は反発されました。「ママと一緒に暮らしてるのが幸せだったのに、どうして彼と住むの？」って。でも彼は前の奥さんとの間に娘が居ることもあって、娘のことをすごく可愛がって甘やかしてくれたんです。だから、そのうちに娘も彼に慣れてきた、という感じでした。

でもバツイチの恭平さんには成人したお嬢さんが居て、離婚する際に「再婚はしないでね、パパ」と涙ながらに言われたことから、再婚はしないと決めていたそう。だから初めのうちは、あかりさんも事実婚でいいかなと思っていました。

それが、なぜ「やっぱり結婚しよう」となったのか。気になるその理由は、次回に続きます。

 

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