「できない」ことは
一度、手放しいつかやる
現在のチャンさんは、常に落ち着いた微笑みを絶やさない。しかし、ここまでの道のりは決して楽しいだけではなかったという。
例えば、アーティストである彼女は、若いころ、自身の中から溢れ出てくるアイディアを現実の自分がこなしきれず、結局どれも不完全な状態になってしまい頭を抱えることもあったとか。
「そこで、あるとき、『よし、リストを作ろう』と思いついた。やりたいことを全部書き出して、最優先すべきは何かを見極める。全部完璧にすることは諦めて、できないことは潔く“Let Go”してリストの下に。いつかできるときがくれば……ってね」
そんな風にやりたいことを交通整理をしたらいつのまにかストレスも消えていたという。このレットゴーする習慣を体得したことで、次第に見えてきたこととは――。
「人生をうまく生きる秘策は、自分を愛する“セルフ・ラブ”だっていうことに気が付いたの。自分を幸せにできるのは、自分自身でしかいないんだってね」
いつだって、自分には
自分を幸せにする責務がある
上の写真のようなファミリーとの幸せな姿の一方で、10年前には離婚を経験しているチャンさん。この経験を経て、チャンさんはとても大切なことを学んだという。
それは、誰もが、ほかの誰でもなく自分自身を一番を愛し、自分自身を幸せにする責務があるということ。自分を幸せにしてくれるのは、自分自身なんだということーー。
「これに気づいてからは、すべてがスムースに進んだのよ」
チャンさんの目は、自分ときちんと向き合っているのだという自信を感じさせる。話を聞いているこちらも、ついついプライベートなことまで相談したくなるほどだ。チャンさん自身、周りの人にアドバイスすることも多いのだとか。
「いつも家族のことばかり考えている姉には、『まず、あなたは何をしたいのか? 自分自身の幸せを一番に考えて。そして、自分にやさしくして』と話しています。でも、あまりにも多くの人が、これが一番難しいみたいね」
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