誰でも進化の途中にある存在であることに気づくことが大事


KR そう、とても深いことなんです。ホ・オポノポノは言葉にするのがとても難しくて。でもホ・オポノポノは言葉では説明することが難しくても、それを実践することは可能です。
その学びの中で最も大切なことは、私もSHIHOさんも、そしてみなさんも、あらゆる存在がどんなときも進化しているということに気づくことです。

SHIHO それが気づきということでしょうか?

KR そうですね。みなさんそれぞれの道があり、それぞれのペースで進化しています。ある人は深い瞑想で進化をしていますし、ある人は家族団らんをすることが進化につながっていることもあります。

SHIHO 人によって違うんですね。

KR クリーニングをして進化するか、しないか、決断をするのはあなた自身です。自分の中で何か問題が起きたときに、それを手放したいのか、それともその問題を抱えたまま人生を進むのかを決めるだけ。
私たちはどんなときにも、正しい場所にいて、するべきことをして、見るべきものを見ています。それはあなたの好き嫌いとは関係ありません。今、あなたがここにいるのは、クリーニングをして手放せる記憶があるからです。
何かをしようとしたとき、これは正しい? これは間違っている? と、〇か×で判断をしがちですよね。

SHIHO 人って正しさを求めてしまいます。

KR そうなんです。でも、正しくても間違ってもいなくて、ただ、大事なのは今、ホ・オポノポノで潜在意識の中にある記憶をクリーニングするか、しないかです。クリーニングを実践すれば、必ず変化は起きています。

 


ホ・オポノポノは目覚めるための最強の助っ人

 


SHIHO ホ・オポノポノでクリーニングをしていれば、瞑想も必要なくなってしまうのでしょうか?

KR  いいえ、そうではありません。ホ・オポノポノはあくまでも潜在意識が抱えている問題のクリーニングツールです。例えば部屋の掃除をしたら、そこでくつろいだり、生活をしたりしますよね。記憶をクリーニングしたら、次に瞑想をしたり、生活をしたり、実際に行動をします。それをくり返すことで、本当の自分を見つけることができるんですね。

SHIHO ホ・オポノポノは私たちが目覚めるための最強の助っ人ですね!

KR 私たちってたまねぎみたいなものなんです。ホ・オポノポノでクリーニングをするのは1枚1枚皮をむいているようなもの。でも、たまねぎってむいてもむいてもなかなか芯にたどりつきません。でも、皮が薄くなることが重要なのではなく、今あなたというたまねぎがここにあって1枚ずつ皮をむいている過程にある、と気づくことが大事なんです。

SHIHO なるほど。ホ・オポノポノの4つの言葉を唱えると、新しい感情が生まれることに気づくときがあります。例えば、娘にイライラして怒っているときに、4つの言葉を唱えてクリーニングすると、本当は、自分はイライラしたくなかったんだなって気づきます。そのことに気づいてくれた私自身に「ありがとう」という気持ちが沸き、そして、娘に対してこんなこと言って「ごめんなさい」って言っていた気持ちが、自分に対して「ごめんなさい」と言っていることに気づくというか……。4つの言葉をただ唱えていたつもりが、自分の言葉に変わっていて、すべての出来事を受け入れられて、物事の見え方も変わってきます。

KR  その通りです。

SHIHO ただ言葉を唱えるだけなのに、どうしてなんでしょう?

KR 4つの言葉を唱えているだけで、何かが変わることは私たちの知能の理解を超えています。4つの言葉やホ・オポノポノのクリーニングツールを使うと宇宙の機能にチューニングして、変化が起きたり、考え方が変わったり、奇跡が起きたりします。それは事実なんですが、その理由は私にもわかりません。その現象は宇宙の機能のひとつです、としか答えられません。

SHIHO 世の中は奇跡であふれていますもんね。

KR そうですね。ホ・オポノポノをするたびに奇跡の扉の鍵を開けることができると考えるといいかもしれません。ホ・オポノポノが鍵で、瞑想や仕事や歩くことを通して奇跡の扉を開け続けることが可能です。その実践法はひとりひとり違うかもしれません。でも、まずは、はじめてみること。そして、その変化や奇跡を感じてみてほしいと思います。


瞑想とホ・オポノポノの違いについて理解を深めたSHIHOさん。次回は、KR女史さんが実際に生活の中にとり入れらているホ・オポノポノについてお話を伺います。
 


撮影/Matt Sclarandis
取材・文/山本美和
 

 

前回記事「4つの言葉で心をクリーニングする、ハワイ伝承の問題解決法『ホ・オポノポノ』」はこちら>>

 
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