モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。44歳の彼女が、ファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。
今回ははまじ憧れの人、服飾ディレクターの岡本敬子さんとの対談です。ミモレの連載「好きな服を自由に着る!」でも綴られているように岡本さんは大の服好き。同じく服を愛するはまじとふたり、その愛を語ります。
「気がついたら同じコーディネートをしたことがなかった」
はまじ:本当にずーっとお会いしたいと思っていたので、とても嬉しいです。今回はありがとうございます。
岡本:私もお会いしたいなと思っていたんですよ。イラストレーターの平澤まりこさん始め、私たち共通の友人が多いですもんね。
はまじ:そうなんですよね。私、うれしくって1週間前から今日は何を着ようかと考えていました。だって、敬子さんは私の中で、おしゃれな人のトップ・オブ・トップ。その方に会うんだからといろいろ考えました。
岡本:褒めていただいて恐縮です。
はまじ:敬子さんはコーディネート幅がとっても広い!それでいてイメージが同じ。輪郭がはっきりしていて、纏う空気が変わらないのに、いつも新鮮!そう思いながらInstagramなどを拝見しています。そのスタイルはどうやってできたんですか?
岡本:自分でもなぜだかわからないけれど、同じコーディネートができないのです。少しずつでも必ず毎回変えたくなるの。
はまじ:すごい!あー、本当に敬子さんみたいになりたい! どうしたらなれますか?
岡本:それは私もわからないんですが(笑)。今のスタイルが固まってきたのは40代の頃。それまでは服もいろんなテイストを着ていたし、髪型も美容院に行くたびに「今回、どうする?」なんて相談しながら、いつも変えていました。でも、40歳前後で服も髪型も毎回変えなくておいいかなとふと思ったんです。
はまじ:そうだったんですね。私は今44歳なんですが、最近また“おしゃれ迷子”になっていて。基本的にシンプルやベーシックが好きなんですが、シンプルになりすぎるとなんだか寂しい感じもして、やっぱり流行も少しは取り入れたほうがいいかなとか、いろいろ考えているうちに何を着たらいいかわからなくなるときがあります。敬子さんはおしゃれに迷うことありますか?
岡本:「好きな服を自由に着る」なので迷うことはほとんどないかな。きっと子供の頃、母から「服育」をされていたおかげだと思います。服はすべて母が作ってくれていて、生地からデザインからすべて選択させられていたんです。つねに何が好きかを考えさせられていたから、迷うことがないのかもしれません。
はまじ:素晴らしい! その影響でファッションに関わる仕事に就かれたんですね。
岡本:そうですね。そのおかげで服が好きになったのは確か。でも母は私にピアノで世に出てほしいと願っていたので、ファッション業界へ行くと決めたときは3日くらい口をきいてくれませんでした(笑)。
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