いおさんからの質問
Q.
親になれなかった気持ちを乗り越え、前向きに生きていくには?

結婚10年目のアラフォー主婦です。残念ながら今まで子どもに恵まれませんでした。年齢的にもそろそろ諦めモードです。女性として生まれてきて、母になれなかったこと……。親になれない自分は人として半人前なのではないか……と考えてしまったり、このことで自分の自信や存在意義さえわからなくなることがあります。これから先、主人と2人、前向きに生きていけるアドバイスをお願いします。

チームmi-mollet 奥田弘美先生の回答
A.
自分にしかできない使命を見つけられれば
きっと前向きになれると思います

私は、今は息子が二人いるのですが、まだ子供がいなかった頃に「もし子供ができなかったら」と悩んでいたことがあります。そのとき読んだ印象深い本があり、そこには、「もしあなたに子供がいないのであれば、あなたにいろいろな活動をさせるために神様が子供を授けなかったのだ」というようなことが書いてありました。

たしかに子供を持つと、最低10年は自分中心の人生を、ほとんどといっていいほど生きられなくなります。キャリアアップはもちろん、友達との交際も難しくなりますし、社会に貢献するボランティア活動などもまったくといっていいほどできないでしょう。子供が10歳を過ぎれば多少ラクにはなりますが、それでも自分のキャパシティを減らさなくてはいけない部分は多々存在するものです。子どもがいないからこそできる仕事や社会的な活動はとても多いと思います。ですからそれが使命だと思って、現在の仕事はもとより、新たな活動も見つけて全力を尽くされてみるのはいかがでしょうか?

たとえば私の友人の女性社長さん。彼女は子供がいませんが、Facebookを見ていますと、自分の仕事や趣味の活動で1日に何か所もの場所を訪れたり、様々なイベントに参加したりしています。さらにボランティアにも熱心で、被災地を訪れては恵まれない子供たちのための様々なチャリティー事業を行ってもいるのです。とてもエネルギッシュに活動されていて、心から尊敬します。

もし、そうではなくてどうしても親になりたい、と思ってらっしゃるのでしたら、子どもを引き取ることを考えられてはいかがでしょうか?

里親制度で子どもの面倒を見たり、児童養護施設で親がいない子どもの支援をするボランティアもあります。またファミリーサポートセンターといって、働く人の子育てや介護のお手伝いをする事業所も全国にありますので、そこに登録されるのも良いかもしれません。そのようにして子どもという存在と接したり、子育ての手助けをされることで、「自分は半人前だ」などと思うことはなくなるのではないかと思いますよ。

「これが自分の使命だ」と感じられるものは、誰しも、必ず見つかるものだと思います。仕事であれ、ボランティアであれ、誰かの子どもの世話であれ……。偉そうなことは言えませんが、きっとそれが、アナタとご主人のこれからの人生を、有意義なものにしてくれると信じております。

いかがですか?
奥田先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE
  • 奥田 弘美さん1967年生まれ。精神科医、作家。山口大学医学部卒業。臨床医、産業医として多くのビジネスパーソンの診療に当たる。また、医療知識とコーチング理論を融合させた独自のメディカルヘルスケアを展開し、メディカル&ライフサポートコーチ研究会代表を務めている。著書も多数あり、最新刊『一流の人はなぜ眠りが深いのか~3つの習慣で脳の緊張がスッキリとれる~」(三笠書房)が好評発売中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る